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9月10日(日)

 少し元気になったと思ったのも束の間、今度は揺り返しが来たかのように落ち込んでいます。少し危ないぐらい心が弱っていると気づいて、気分転換のために外に出て家の前の草引きをすれば、いつもそれをすることで母が明るい声で「○○ちゃん、ありがとう」と言ってくれたことを思いだして涙が止まらなくなりました。
 そして気づいたのは自分がいつだってその言葉を待ち望んでいたという事実です。それだけのことで本当に幸せで、自分はもう生まれてきた意味を、とっくに見つけていたんだと今さらながらに気づきました。
 世間一般で言うところのマザコンのようなかわいげもなく、いつも母に苦労ばかりかけていた私は何かを思い出す度に後悔し続けています。
 ほんの一年あまり前に親孝行が足りないと思い直して、母のためにいろいろしてあげたいとガンバリ始めた矢先に、こんなことになるなんて夢にも思いませんでした。
 ここから続く未来が、いっそ空虚なものであればと思うのですが、実際にそこにあるのはきっとこれまでどおりの当たり前の毎日で、だからこそ、そこに足りないものが胸を締めつけることでしょう。
 息をするのもつらい時間の中で、それでもまだ母の言葉が私を支えてくれています。
 無理をするなと言う人も居ますが、この世知辛い世の中ではガンバル以外に今を越えていくすべはありません。だから今はただ足掻くのみです。
 たとえ手の中に残らなくともすべてが失くなったわけじゃないと信じて。

3件のコメント

  •  私も高齢の母と、この先いつまで共に暮らせます事か…
     
     かつて父が病気で亡くなった際は、私も心身の調子が悪く、ほとんど世話もできずに終わった事を後悔したので、母に対しては、精一杯尽くして送り出せたらと思っています。

     コジロウマルさんの胸中をお察しすると共に、一刻もお早いお立ち直りを願っております。
  • まだまだお母様のことを思い浮べ涙しても良いのではないでしょうか。
    このようにお母様のことを言葉にされることは、とても大切なことだと思います。

    確かに世知辛い世の中かも知れませんが、お日様は平等に降り注いでいます。見えない日もあるかもしれませんが。
  • コジロウマルさん。お邪魔します。ネコ?です。

    大切な人を失ってから、色々とお思いになられる気持ち、よくわかります。

    おっしゃる通りガンバルしかないと私も思います。ですが、少しだけ無理をして、でも本当につらい時には休まれながらと願ってやみません。

    どうぞご自愛くださいませ。
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