私に一心の愛を与えてくれた祖母が、本日の朝、息を引き取った。
氷見の生まれで、金沢の山奥に嫁いでなお、魚を捌くのが上手な祖母だった。
物心ついた頃から、祖父母の家でBBQをしたり、親戚一同で集まったあの空間が大好きだった。
酒とタバコで焼けたハスキーな声。
田畑に佇む姿。
農作業の傍ら、具も何もない、塩だけで味付けされた握り飯を軽トラの荷台に置き、片手で食べた。
そんな祖母が亡くなった。
富山で空襲があった日、山の裾野が燃えるように赤く染まったと話してくれた祖母が。
グラマンの戦闘機が、舐めるような低空を飛んでいったと話してくれた祖母が。
息をしていない。
何も語りかけてはくれない。
また、あのハスキーな声で「◯◯は固い子やね」と呼んでもらいたい。
もうそれも叶わないこととなってしまった。