日本に存在した異世界?

昔書き溜めていた作品を作り直して新作を書こうと考えております。

その上で、バブル期の日本の一般人がどんな生活をしていたのか調べています。
艶やかな生活が描かれる時代の日本の姿を見ていると、その後の不況しか知らない世代としては異世界としか思えません。

調べていて楽しいと思ったらことは、派手な部分ではありません。コアラのマーチやポカリスエットなどの国民的なお菓子や食料品が発売され、笑っていいともやタモリクラブなどが始まった時代でもあります。ジョジョの連載が始まった時期でもありますね。

派手な部分よりむしろこういうよく知られているものの方がかえって見ていて面白いのです。

というのも、バブルが崩壊することは既知の事実であり、バブル経済のために調子に乗ってイキっている悪役がいたとして「こいつそのうち滅ぶんだ」と思えばそれは笑いになります。100日後に死ぬワニのような刹那的なキャラクターとなるのです。イキればイキるほど膨らました風船が大きくなって行くのです。

陰険な悪役がいてもこれで読者の心を折らずに済みます。どの道無理な経済状態だったので崩壊を止める必要もないでしょう。そういう意味では非常に便利な世界設定です。

半沢直樹のように金融の話は書きませんし、バブル経済は時代背景であってテーマとは関係ありませんが、それでも物語に対して十分な影響を与えます。むしろこれほど物語に使いやすい時代背景ってあまりない気がして、目から鱗でした。

日本に異世界が出現していたのです!

新作できましたらよろしくお願いします。

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