昨日、この春から新一年生になった長男の、初めての授業参観に行ってきました。
小さな机にちょこんと座る背中に成長を感じつつ、教室の後ろから保護者ヅラをして温かく見守っていたのですが……。
科目は「国語」。ひらがなの「あいうえお」のお勉強です。
先生が優しくクラス全体に問いかけます。
「じゃあ、『あ』から始まる3文字の言葉。分かる人いますかー?」
「はい!はい!!」と元気よくピンと挙がる小さな手。
当てられた子どもたちは、「あいす!」「あたま!」と、なんとも可愛らしく平和な、一年生として100点満点の回答を連発します。
(ああ、なんてピュアな空間なんだろう……)と、教室の後ろに並ぶ大人たちも目を細めていました。
授業は和やかに進み、続いて先生からこんな出題が。
「それじゃあ次は、『う』から始まる3文字の言葉。分かる人はいますか?」
『う』から始まる、3文字の言葉。
その瞬間、私の脳内には、たったひとつの単語が閃光のように駆け抜けました。
――『 う 〇 こ 』。
ダメだ。それ以外、微塵も思い浮かばない。
「う……えっと、海? いや2文字だ。馬? これも違う」と焦る私の思考をよそに、子どもたちは再び元気に手を挙げます。
「うさぎ!」
「うきわ!」
……き、君たち、天才か……ッ!!(涙)
純度100%のキラキラした瞳で「うさぎ!」と答える子どもたちと、教室の最後列で真顔のまま脳内を「う〇こ」で満たしている私。圧倒的な敗北感。
大人になるって、こういうことなのでしょうか。
私たちは社会の荒波に揉まれる中で、一体いつから心をこんなに汚してしまったのでしょうか。
帰り道、少し大きめのランドセルを揺らして歩く息子の背中を見ながら、私はそっと自分の心の洗濯を決意したのでした。