カクヨムに自力で入力する初めての記事が近況ノートってどうよ。とかいうセルフツッコミから華麗にこんばんは、矢口慧です。
さて、終わりましたね、匿名短編バトル恋愛編!
拙作「聖女の祈り石」は応援数30位、応援率10位という、web小説向きでなさすぎる文体でかなりの健闘を果たしました!
これも読んで下さった方、応援して下さった方、そして感想をくださった方のおかげに他なりません! まことにありがとうございました!
せっかくなので、執筆時の裏話など。
そもそも。このバトルに参加しようと思ったのが、TLに該当記事が流れて来て、匿名? 不道徳? 何これめっちゃ面白そう! とわくっとしてしまったのがバレンタインデーのこと……即座に主催様のDMの突撃し、概要に書いてあったからこちらに連絡したよとアピール! あっさりと参加許可を頂いて、問題はそこからだ!
恋愛もの……苦手……(´・ω・`)
本当に何故参加できると思ったし! と己の後先考えない衝動を反省することなく、逆に不道徳に着目するんだ、愛だの恋だの、所詮は脳内物質の作り出すまやかしの感情だ! 苦手なら切り捨てろ! いやいっそ究めろ! と、バーニングした結果が英雄と聖女という王道を地の底に叩き落とすものになりましたよ、と。
現代ものもネタとして候補には上がっていたのですが、不道徳という縛りに同性、年の差、異種間は必ず出てくる……そして服装や言葉遣いのフェイクでもって、どんでん返し的にオチに持っていくのは誰もが考える筈……これはバトルだ、それ以外の方法で、牙を突き立てねばならぬ……文字数が少なく、時間もないとあって、今回は手書きプロットを準備せず、脳内でネタを練ること二日、17日が休日だったのでその日を執筆にあててと計画し、確実に決まっていたのは、「英雄と同じ地獄に落ちる為、パンを盗んだ聖女」という一文だけ。
ファンタジーという世界観は、特に異世界ならば特有の文化習俗、民族種族、その他諸々の描写が必要となりますが、異世界ファンタジー隆盛の今! 俺は読者の脳内世界にかける! と、可能な限り描写を削いで2500文字挑むこととしました。
……ありませんか。書いてて。自分でも全く予測のつかないところに着地することって。
……いやぁ、脳みそ、搾れた。雑巾絞りになった。
普段、どうしても滲み出るコメディ臭を抑える為に、尋常ならざる精神力を費やしました。
この世界観と空気に! ボケとツッコミは! 不要! と、心の関西人に言い聞かせまくり、硬質に、きりきりと、拳をゆっくりと握りしめるように、挑んだ作品です。
不道徳感は薄いのですが、聖女が知らない、そして歴史に残らない要素はばっさり切り捨てようと決めていたので、英雄が聖女の三親等の血族であるということは伏せておりました。(今明かされる衝撃の事実)
魔王を斃す為の旅の話なんかもぼんやりとあったりしますが、英雄が俺はもう死んでるから。と、出演交渉に臨んでくれません。
代わりに脇役の魔女があたしだしてあたしー! とすっげぇアピールしてきます。
こんなのも、執筆の醍醐味ですねと強引に締めておいて、今宵はここまでにいいたしとうございます(眠い)