前回の考察回につづき、しばらく(3話ほど)DIY回が続きます。少し展開がゆっくりになりますが、今回はその理由と、本作の裏設定について少しお話しさせてください。
本作では、できるだけご都合主義を避け、一つ一つの出来事に「必然性」を持たせたいと考えています。今のところ、物語は「裏設定における必然性」に基づいて動いています。(必然的でない事象といえば、主人公が選ばれたことくらいでしょうか)
動き出したストーリーに対して、各キャラクターが「意思と選択」を積み重ね、それが別の誰かにとっての「偶発的事象」となって歴史を紡いでいく。そのような描写を通して、説得力のある物語を作っていきたいと思っています。
また、「必然性」を語るうえで欠かせないのが主人公の存在です。「運が良い」「特別な知識があった」という展開でピンチを切り抜けてしまえば、せっかくの必然性が崩れてしまいます。そのため、彼にはチート的な知識も、現代技術の詳しい製法も持たせていません。「テレビや動画で見たことがある」程度の普通の知識量であり、体力や武術も一般人レベルとしました。
そんな等身大の主人公の「意思と選択」、そして「偶発的事象」が複雑に絡み合ってストーリーが展開していく。そうすることで、物語全体の「必然性」を表現したいと考えています。だからこそ、「細かい描写」や「考察回」がどうしても重要になるわけです。ミスリードを除き、意味のない描写は可能な限り省いていますので、今の細かい描写や試行錯誤も、後々しっかりと物語に繋がってきます。
なぜ「必然性」にこだわるのか。
それは「唐突な世界設定」「偶発的イベント」「奇妙な表現」などこれまでにもありましたし今後も登場するのですが、それらには原則として「必然性」が紐づいています。
「なるほど、そういう必然性があったのか」とパズルのピースがハマる感覚を楽しんでいただくのも良し。諸々の伏線を読み解き、世界の真実を突き止めるように読んでいただくのも良し。今後の展開を予想したり、ifルートを想像したりするのも良し。
いろいろな方法で楽しめるような作品を作るため「必然性」にこだわっています。そのうえで、読者の皆さまの予想を超えるような展開を作ることに挑戦していきたいと考えています。
※ 注1: 明かされるタイミングは近々のもあれば最終章のエピローグで明かされるものまでまちまちです。
※ 注2: 本当に偶然起こっただけということもごく稀にあるかもしれません。そのあたりはご愛敬ということでご容赦いただけると幸いです。
以上のような理由から「考察回」や「DIY回」あるいは細かい描写はどうしても欠かせないと考えています。今は、テンポが遅くもどかしい部分があるかもしれませんが、あたたかく見守っていただけますと幸いです!