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『ティナの物語 - Interview with Last Adventurer -』完結!

こんばんは、埴輪です!

本日『ティナの物語 - Interview with Last Adventurer -』の第5話とエピローグが公開となり、これにて完結となりました!

本作は「第3回カクヨムWeb小説コンテスト」の試金石……パイロット版という位置づけで企画・執筆を行わせて頂きましたが、我ながら良い作品が書けたのではないかと思います!

なぜ良かったかと言えば、全編に渡って「読みやすさ」だけでなく、「伝わりやすさ」を意識することができたからです。

小説は自分の書きたいことを書くものだとは思いますが、それがそのまま読者に伝わるかといえば……そんなことはありません。

ではどうすれば自分の書きたいこと、面白いと思うことを読者に伝えることができるのか……私はこれまで、自分の思い描いたイメージを言葉で忠実に表現することが重要だと思っていましたが、それでは自己満足で終わってしまう可能性があると思うようになりました。

自分が面白いと思えるものを完全に言語化することができたとしても、それが読者にとって面白いかどうかは別問題です。

それならば、自分がなぜ面白いと思えるのかということまで言語化することで、それが読者にとって面白いものではなくても、「作者はこういうものを面白いと思っている」ということは伝わるのではないか……つまり「共感」してもらえるのではないかと思った次第です。

これを実践した結果、本作は後半になるにつれ、大幅な改稿を余儀なくされました。

それは自分が面白いと思うことだけが書かれていて、なぜそれが面白いのかまでは書かれていないことが明るみになったからで、なぜそうなったかといえば、最初から読者に伝わるようにということを念頭に置いていたことで、「読者の視点」に寄り添うことができたからではないかと思います。

読者の視点で作品を書き進めると、自分が書こうとしていたもの以上に、自分が書きたかかったことが書けるようになったと言いますか、自分が書きたかったことを、実は自分でも把握しきれていなかったのだということを、思い知ることになりました。

……と、長くなってきましたので、まとめます。

本作は今までにないアプローチで書き上げた作品です。
それが吉と出るか凶と出るかは、読者の皆様の評価次第だと思いますが、これまでの評価を見る限り、そう間違ってはいないのではないかと思います。

これからも自分の書きたいことを読者に伝えるにはどうすればいいか……その点に注意を向けながら、執筆を続けていきたいと思います!

……というわけで、そんな思いで書き上げた最新作『ティナの物語 - Interview with Last Adventurer -』をぜひご覧頂き、応援コメントやおすすめレビューを頂ければ幸いです!

『ティナの物語 - Interview with Last Adventurer -』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884318956

7件のコメント

  • 埴輪さんへ

    勝手ではありますが、「日帰りファンタジー」に投稿できなかった作品をUPしました。

    これが天啓のあった作品です。
    実話をもとにしているので、きつかった……
    尊敬する埴輪さんに、ぜひ読んでいただきたくて、思い切って公開に踏み切りました。
    よろしくお願いします。


    https://kakuyomu.jp/works/1177354054883854830
  • PS.できればアドバイスなどいただければ助かります。

    ティナちゃんのお話はラストが夢があってとてもよかったです。わたくしも古い皮は脱ぎ捨てたいです。
  • ★ゆみさん

    『レイラの冒険譚』を拝見させて頂きました!

    おすすめレビューではネタバレ防止のために抽象的なことを書かせて頂いたので、ここではより具体的に感想を述べた後、僭越ながらアドバイスをさせて頂きたいと思います!

    まず感想ですが、実話と元にしているということで、現実パートのリアリティは真に迫るものがあったと思います。

    また、異世界パートは記憶(の一部)を失っていることもあり、まるでおとぎ話のような物語がコミカルに展開され、現実パートとの対比が際立っていて、明るい気持ちになりました!

    そして、結末は「夢オチ」特有の虚しさを感じることはなく、王道の「行きて帰りし物語」だったように思います!

    なぜなら、テルの気持ちを聞けたことと、パソコンを失ったこと……この二つはレイラの願望が具現化したものだと思えたからです。

    つまり、冒険を通じてレイラは望みを叶えたわけで、決して何もなかったことにされたわけではないというのが、私の解釈です!

    以上のことから、私は『レイラの冒険譚』を読んで良かったと思える、面白い作品だったと思います!

    次にアドバイスですが、ゆみさんがこの作品をどういう目的で書いたかによって、言えることも変わってくるように思います。

    私の印象としては、この作品はゆみさん自身の後悔や喪失感を埋めるため……つまり、自分のために書かれるべき物語だったのではないかと思います。

    これは小説を書く動機としてはごく自然なものだと思いますし、書くことで自分の思いに決着を付けることができるなら、大いに書くべきだであり、その価値もあると思います。

    ところが、書くことが辛かった、書いた後も公開できなかったということを考えると、自分のために書かれるべきだった物語を、読者のために書こうとしてしまったのではないかと思います。

    私は自分で言うのも何ですか、波瀾万丈な人生を歩んできたので、いつかそれを題材にして小説を書きたいとも思っているものの、それが今できないのは、その体験を自分の中でまだ完全に克服しているわけではないからだろうと思います。

    また、書くとしてもそれは自分自身と向き合うための作業になるでしょうから、そのまま世に出すことはできないと思います。(ノンフィクションという形なら可能でしょうが……!)

    これをゆみさんの場合で考えると、ゆみさん自身がまだ実話を消化しきれていないのではないかと感じました。

    なので、これをフィクションではなくノンフィクションという形で発表する、あるいは、自分自身との気持ちの折り合いをつけるためだけに書くという、ワンクッションが必要だったのではないかと思います。

    そして実話と十分に折り合いを付けた上で、それをフィクションとして構築すれば、もっと楽に書くことができたのではないかと思います。

    ゆみさんの言う天啓は私にも分かる気がしておりまして、先程述べた通り、私の人生は小説にすればきっと多くの人が興味を持ってくれるに違いないという思いはあるものの、まだそれと向きあうことができないのが現状です。

    これを踏まえると、辛いながらも作品を完成させ、それをさらに公開するという決断をしたということで、ゆみさんは私が踏み止まっている段階を、一気に駆け抜けたと言えるのではないかと思います!

    その結果、現実パートと異世界パートの密度に差が生じてしまったように思いますが、本作はこれ以上、技術的な観点からあれこれいうべき作品ではないのではないかという思いもあります。

    …‥と、長々と書いた割には身のあるアドバイスとなっていなくて恐縮ですが、本作は書き上げて公開するに至ったことに、何よりの価値があるのではないかと思います!

    なお、もっと作品としての具体的なアドバイスをご希望ならお気軽にお申し付け下さい!
    ただ、その際には実話を元にしているとは度外視し、作品の内容のみで言及させて頂くことになりますので、ご了承ください!
  • 埴輪さんへ

    拙作をお読み下さり、応援にコメントまでいただき感謝いたします。

    まだ傷が痛むから、えぐるような助言は耐えられません。考えたくないのです(メンタル!)
    埴輪さんが、長文お書きになるときは本当に言いたいことを後回しにしてクッションつくってくれてるんだと思うので(都合のいい解釈)。きついアドバイスは時が移ろい、だれもが忘れ去った頃、こっそりとお願いいたします。

    それでもちょっとこれ、オナ*-文入ってるよねと問わずにいられないゆみでした。
    ありがとうございます!


    あずさ ゆみより  
  • ★ゆみさん

    了解しました!

    時間の流れが解決してくれることも多いと思いますので、今はそれに任せましょう!

    小説は突き詰めれば「自己満足」という部分がある一方で、それは全ての事柄にも言えることで、最後は自分が満足する生き方ができれば何よりだと思いますよ!

    そして、それだけだけでは満足できないというのも人間のサガだと思います……!
  • やっと、読み切りました!(しばらく養生してたので・・

    テーマがファンタジーの終焉の続き、なのかな?
    興味深く読ませていただきました。
    後半の盛り上げ方、前半の謎の部分。
    いい波長でテンポよく読めました!



  • ★弓弦さん

    『ティナの物語』お読み頂きありがとうございます!

    「物語の面白さ」=「人間の面白さ」ではないかという観点から、いかにも物語の舞台になりそうなファンタジー世界の「その後」を舞台にしてみました!(それでも面白い作品になるはずだと信じて……!)

    自分にとっては新しい書き方にもチャレンジした作品だったので、楽しんで頂けて嬉しいです!

    弓弦さんも無理のない範囲で書く・読むを楽しんでくださいね!
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