こんばんは、埴輪です!
3年半振りに発売となった「HUNTER×HUNTER」の新刊を買って読みましたが、その密度の濃さに驚かされました!
特に圧巻だったのは、暗黒大陸(とそこに存在する生物)の描写。
小説も誰も見たことがないような世界、生物を描くことはできますが、それが実際にどんな姿をしているかは、読者のイメージに委ねられます。
その一方で、漫画は誰も見たことが無いような世界、生物を実際に描かなければなりませんが、それによって読者同士がイメージを共有することができます。
これは表現力の優劣というより、描き方、描かれ方の違いだと思いますが、ビジュアルを克明に描きたい、伝えたいという場合は、漫画がベストであろうと思います。
では小説は……と考えると、漫画よりも大風呂敷を広げやすい点が優れているのはないかと思います。
漫画は描きたいものを実際に描かかなければならず、描けないモノを表現することはできません。
その点は小説でも共通していますが、例えば百万匹の猫を表現しようとした場合、小説なら「百万匹の猫がいた」と書いてしまえば良いですが、「百万匹の猫」を漫画で表現するには、それはもう、相当な労力が必要となります。
小説なら未知の惑星に訪れようが、いくつの時空を越えようがお構いなしで、何よりもそれらを一人で作り上げることができます。
こうした想像力、大風呂敷をどこまでも広げることができる……それが小説の大きなメリットだと思います。
――ところが。
「HUNTER×HUNTER」の場合、漫画でありながら大風呂敷を広げまくっているのが凄いところ。
これだけの情報量を管理しながら、毎週作品を仕上げていくなんて、とても人間業とは思えません!
作家の端くれとしては、このような漫画が存在している以上、大風呂敷を際限なく広げていく発想と、ビジュアルに訴えるような文章による描写を工夫しなければならないと思います。
現在「漫画原作小説コンテスト」用に作成を進めている新作は、その第一歩となるように、決まった文章量の中でどれだけ情報を詰め込めるか……その点にもこだわっていきたいと思います!
では!
【追伸】
明日は中学時代からの友人達と一日を過ごす予定なので、次回の更新は日曜日を予定しております。