• SF
  • エッセイ・ノンフィクション

オープンから一ヶ月。今の私が一番「カクヨム」に欲しい機能

こんばんは、埴輪です!

早いもので「カクヨム」のオープンから一ヶ月を迎えました。
この《近況ノート》の投稿も一ヶ月ということで、この一ヶ月を振り返ってみたいと思います!

小説投稿サイトが新規オープン……しかも、あの角川が運営とあって注目度が満点(でしたよね?)の「カクヨム」。

今までにない小説投稿サイトになることを誰もが期待していたと思いますが、現実は正直でした。

大量フォローに相互評価……そこで繰り広げられるのは、既存の小説投稿サイトを踏襲したごり押しの嵐。

それは「自分の書いた小説を多くの人に読んで欲しい。そして評価して欲しい」という思いの表れである一方、「自分以外の作品は知ったことか」というエゴの発露でもありました。

私自身、自作はツイッターで宣伝させて貰っており、それがきっかけで私の作品を読んでくれた方もいるかと思います。

読者がいないと成立しないのが小説でもあり、無数に存在する小説の中から自分の小説を選んで貰うためには、宣伝が必要なことも事実です。

ただその大きな声が「一人でもいいから読んで欲しい、そして評価をして欲しい」というささやかな願いを持つ作家の声をかき消してしまっているのも事実だと思います。

それでも。

まだ、「カクヨム」にはチャンスがあると思います。
作品数が膨大とはいえ、他の小説投稿サイトと比較するとまだまだ少数です。
また、「カクヨム」自体が作品を紹介する機能に力を入れているという点も大きいです。
そしてこの機能は、すでに多くの人に評価されるような作品でははなく、未だ誰の目にも触れないような、埋もれてしまった作品に脚光を当てるためのものであるべきです。

作家が真に力を注ぐべきは宣伝ではなく作品で、宣伝活動を一切せずに黙々と作品を作り続けている人もいるはずです。
そんな人が投稿した作品が埋もれたままとあっては、作家のみならず読者にとっても大きな損害だと思います。

そこで今の私が一番「カクヨム」に欲しい機能……それは、レビューを評価する機能です。

この一ヶ月で、私の作品にもいくつか《おすすめレビュー》を頂きました。
これは本当に嬉しいことで、創作活動大きな励みとなりました。
ただ、この感謝の気持ちを読者の方に直接お伝えする機能がありません。

毎日のようにレビューや★評価を貰っている作品ならいざ知らず、多くの作品にとってレビューは値千金の価値があります。
なので、「自分の作品を読んでくれてありがとう!」と直接想いを伝える機能が欲しくて堪りません。

そしてこれこそ、プロではない作家と読者という関係性でのみ成り立つ対等な関係と呼べるものではないかと思います。

誰もが自分の書いた作品を誰かに読んで欲しいと思っているとは思いますが、誰もがプロを目指しているわけではありません。

それは作品にしてもそうですし、レビューにしてもそうだと思います。

「カクヨム」には本業がライター、作家の人も投稿はしていますが、その多くが素人です。
さらに言えば、いくら読んで貰ってもお金になることはありません。
このようなフラットな環境の中で、読者は自分がこれはと思った作品を無料で読んで、評価をすることができる。
作家は自分の作品を無料で投稿して、読者に読んで貰える。
そして、評価まで貰える。
……「カクヨム」に限らず、小説投稿サイトにおいては、本来こうした関係性のみで成り立つのが理想だと思います。

その一方で、人気作品は書籍化されプロデビュー……そうした道が示されているが故に、作家側は必要以上の評価を求め、読者側も書籍化されるようなクオリティの作品を求める……そんな悪循環となっているように思います。

こうした悪循環を断ち切り、小説投稿サイト本来の姿に立ち戻って欲しい……それが、多くの人が「カクヨム」に抱いていた想いではないのでしょうか。

もちろん、「カクヨム」は最初から読者評価型のコンテストの実施が決定しており、書籍化やプロデビューを匂わせる施策は多く施されています。
だからこそ多くの作家、読者が集まったことは否めませんし、私もコンテストに応募しています。

ただ、誰もがコンテストに応募するわけではありませんし、受賞できるのもほんの僅かな作品であることを考えれば、「カクヨム」の主役はコンテストには関係ない大多数の作品達であることは明白です。

「カクヨム」にはこれからもこの多くの作品達と、また多くの読者達をつなぐ架け橋となるよう、運営を続けていって欲しいと思います!

……何だか長くなってしまいましたが、今日のところはこの辺で!

では!

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する