こんばんは、埴輪です!
突然ですが、私は「作家」を自称しております。
以前は「自称・作家」として活動していたのですが、プロデビューするしないに関係なく、小説をライフワークとして書いていきたいなぁと思った時から、「作家」を自称するようになりました。
また、イラストを描くのも好きなので、「作る人」という意味合いも込めてあります。
そんな私なので、時には「作家とは何ぞや?」と考えることもあります。
そこで今回は「作家の資格」をテーマに、つらつらと書き記してみたいと思います!
結論から言えば、「作家」に資格は必要ないと思います。
もし必要だとしたら、「作家検定」みたいなものがあって、小説コンテストに応募するにもそれが必要になってくると思います。
ただ、実際はそんなことありません。
小説コンテストの募集要項を見ると、そのほとんどが「プロアマ不問、年齢も不問」となっていると思います。
……これほど門戸が開いた世界が他にあるでしょうか?
「作家」に必要なのは資格ではなく「作品」。
これは揺るぎのない大原則だと思います。
……ただ。
この大原則が揺るぎつつあるような気もしています。
その一因として、「作家」となるための道が多様化したことが挙げられると思います。
「作家」となるための王道は、今も昔もコンテストへの入賞だと思います。
ただ、今は他にも作品を発表する場が多く存在するので、そこで認められることで「作家」となる人も増えてきています。
これはとても素晴らしいことだと思いますが、その認められるという段階において、「作品」以外の力が作用してしまう点は問題ではないかとも思います。
つまりは、宣伝するする力……プロモーション力です。
どんなに優れた名作でも、それが出版社の目に留まらなければ日の目を見ない……というのは事実だと思います。
だからこそ、どの出版社もコンテストの応募作品は慎重に審査していると思います。
また、優れてはいるものの、うちでは出版できないという場合もあるでしょう。
そうした可能性も考慮し、同じ作品を複数のコンテストに出してみるというのは非常に有効だと思います。
ただ、いずれの場合も「作品」が一定の水準を満たしていない限り、書籍となることはありえません。
「作家」に必要なのは資格ではなく「作品」。
この大原則が守られているわけです。
……ですが、これが小説投稿サイトの場合は違ってきます。
小説投稿サイトは文字数制限もなく、完結している必要もなく、締め切りもなく、自由に作品を投稿できます。
そのため、コンテストに応募される作品とは比べものにならないほど多くの作品投稿されています。
この中から優れた名作を発掘しようとした場合、通常のコンテストと同様の精度で作品をチェックすることはできません。
そのため、人気のある作品、よく読まれている作品など、新たな基準を満たしたものを優先的にチェックすることになりますが、そこには宣伝する力……プロモーション力が大きな役割を果たします。
もちろん、どれだけ宣伝する力があろうとも、「作品」が優れていなければどうにもなりません。
その一方で、「自分の作品が評価されないのは宣伝する力が足りていないだけだ」と思い込んでしまう危険性もあります。
その結果、作品を作る事よりも宣伝力に注力してしまう……そんなことになってしまうと、もはや本末転倒と言わざるを得ません。
ただ一方で、本当に優れた「作品」が日の目を見ていないという現実もあると思います。
芸術家の中には、死後に「作品」が評価されるような場合もあります。
ただ、その優れた「作品」が自分の「作品」であるとは限りません。
……なんだか、「カクヨム」の近況ノートに書いていいような内容なのか怪しくなって参りましたが、私を含め、こうした小説投稿サイトを利用をしている「作家」は、このことを肝に銘じておく必要があると思うのです。
「カクヨム」は読者からの評価がコンテストの本戦に進むための条件となっているため、評価がプロへの道に直結しているように思いがちで、また、それは一部事実だとも思います。
ただ、「カクヨム」のような小説投稿サイトの本来の意味は、「作家」は「作品」を読んだ感想を読者から頂き、読者は「作品」を読んだ感想を「作家」に伝える……ただ、そのための場だと思うのです。
これは決してお金にはなりませんし、自分の名声を高めるわけでもありません。
ただ、「作家」にとってこれに勝る報酬はないのではないでしょうか?
……とはいえ、「作品」を作って公開しただけで、多くの人が見てくれるというわけでもないのも事実です。
私自身、ツイッターで毎日宣伝活動を行っております。
そして、自分の「作品」が人気になって……と夢想しない日はないぐらいです。
ただ、それらに至る道はやはり「作品」なのだと思います。
だから、私は一番「作品」に時間と労力をかけたいと思います。
そして、「宣伝する力」ではなく、「作品を書く力」を高めていければと思います。
これは本当に毎日意識するぐらいで丁度良いぐらいのことだと思いますので、この先も同じような話題が何度も登場するかもしれません。
ですが、もしそんな話題を何の因果か「作家」の方がご覧になった場合は、「作品」と「宣伝」……そのどちらに今自分は力を注いでいるかなぁと考えてみるのも一興ではないかと思います。
では!