• ラブコメ
  • 現代ドラマ

或はKの溺死

私は私の書いている小説の登場人物に嫉妬して苦しい。
とても苦しくて投げ出したくなる。
それでも書かなければいけないから書いている。
どうか幸せにならないでくれと願いながらも、私は彼らを幸せにしてしまうだろう。
私は自分の身に降りかかる不幸せを知らない。
中途半端な幸せに囲まれて育ってきた。
故に私にはバッドエンドを書けない。
それが苦しい。何が私を投影した主人公だ。
そんなに勝手に幸せな過去を持つんじゃない。
なんてね。別にそんな考えこんでるわけじゃないけどさ。

つまり櫻の木の下には屍体が埋まっているってことよ。

或は、Kの昇天。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する