◆番外編『軽バン車中泊』①
ヤンデレ義妹と旅するえっちな車中泊生活
https://kakuyomu.jp/works/16816927861458863501※地元(相模原)にいる頃の話です
※そのうち本編に追加する予定です。
親父が中古の軽バンを購入した。
しばらく俺が使っていいことになり、車中泊仕様にすべく便利なアイテムを導入していた。
まず、調理器具。
極小IHヒーターはA4ノートよりも小さい。なのに鍋やら調理が可能だ。消費電力も100~600Wまで使えるので調整できて便利だ。
「へえ、お兄ちゃん。その四角のIHヒーターなんだ~」
歩花が興味深そうに顔を覗かす。
「そそ。掌サイズなのに凄いだろ」
「うん、IH対応のフライパンが使えるんだね」
「もちろん。ステンレス製品でもオーケーらしい」
あとはポータブル電源。
親父が災害用に買ったジャックリの1000Wを使わせてもらう。親父のヤツ、最近は地震が多いだの天変地異を危惧していた。だからって、こんな十万を超えるポータブル電源を一括払いで買うとは思わなかったな。
「このところ暑いから、扇風機とベンチレーターも持っていくか」
「ねえ、お兄ちゃん。ベンチレーターって?」
「換気扇のことさ。わざわざ自作する人もいるんだぜ」
「へえ~」
「いいか、歩花。換気をしないと料理する時に車内にニオイが篭もったり、あとガスを使う場合は一酸化炭素中毒の危険もあるからな。……とはいえ、俺は基本は“電気”しか使わないけどね」
そう、ガスは意外と危険なのだ。
爆発のリスクもあるし。
あと船に乗る場合はガス缶は持ち込めないなど、実はデメリットも存在する。今のところフェリー旅なんて予定はないけどね。
(続く)