長良咲良 ながらさくよ
悪魔と宇宙人のハーフの母と、人間と吸血鬼のハーフの父を持つ高校一年生。ボブカットで身長は平均くらい。吸血鬼、宇宙人、悪魔の血を制限できず、強いストレスがかかったことにより四重人格になってしまった。それぞれ人間人格、吸血鬼人格、宇宙人人格、悪魔人格を持つ。容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群とかなりの完璧さを持つ。これは人格ごとに得意分野を分けることで成り立っている。人格を変えると瞳の色が変わり、その色で誰なのかが分かりやすくなっている。
①人間人格──咲良 咲良本来の人格。瞳の色は「青」、一人称は「私」。とても落ち着いた性格で、少しだけ恥ずかしがり屋。内気なようで、意外と積極的。勉強が得意。
②吸血鬼人格──チアキ 二人目の人格。瞳の色は「赤」、一人称は「アタシ」。勝気で短気、いわゆるツンデレ。他の人格と異なり、柊真と付き合うのを真っ向から否定している。芸術や遊びが得意。
③宇宙人人格──美宙 三人目の人格。瞳の色は「黄」、一人称は「ボク」。好奇心旺盛で、様々な物事への興味が尽きない。柊真と付き合うことに積極的で、結構アクティブ。運動が得意。
④悪魔人格──心亜 四人目の人格。瞳の色は「紫」、一人称は「わたし」。艶めかしい雰囲気で、他の三人よりも精神年齢が高い。他人の体力を増強させる能力を持つ。
咲良は身体状態が非常に不安定で、『黄金の血』というものを飲まなければ寿命が縮んでしまうらしいのだが──?
大井柊真 おおいしゅうま
普通の高校一年生……だったのだが、長良咲良と出会い、好きになったことで自分の中に隠された『秘密』が明らかになっていく──。
子吉雛 こよしひな
吸血鬼のギャル。割と雑な性格で、適当に物事を進める。意外と世渡り上手。
高瀬蘭世 たかせらんぜ
吸血鬼の女子。みんなの後輩を名乗る。全体的に色素が薄い。ファミレスのラーメンが好き。
矢作俊太 やはぎしゅんた
柊真の親友。彼女持ち。恋愛の先輩として柊真にアドバイスする。日本茶が好き。
風蓮勇気 ふうれんゆうき
茶髪にピアスというとんでもない見た目の風紀委員長。実はこんな見た目をして校則違反はひとつもしていない。成績もいい上にイカついため、教師陣も文句を言えない。『黄金の血』を持つ。
南ぐみ みなみぐみ
低身長な吸血鬼研究家。言動が幼かったり幼くなかったりする。
私立梅宮学園 しりつうめみやがくえん
本作の舞台。伝統的に吸血鬼の学生がいる。
黄金の血 おうごんのち
とてつもなく美味しく、吸血鬼を回復させる力がある上、これを持つ人間の血の生産も早いという三つの性質を持つ。本作のカギ。