タウラとリフレイン〜古の大英雄はマジで勇者を再現したい〜
勇者を育てるはずだった。──育ったのは、勇者すら霞む”人外”だった。
「世界を救った大英雄の、次なる目的――それは、赤子を拾って『最強の育て方』を実験することだった。」
かつて異世界の少年と共に魔王軍を退け、『大英雄』と称えられたエルフの魔導師・ミゼル。
百年かけた研究の果てに彼女が辿り立った結論、それは「平凡な人間が規格外の力を得た理由を解き明かすための、赤子を用いた再現実験」であった。
人道? 常識? そんなものは研究の前には塵に等しい。森で赤子が拾えないと知るや否や、暗殺者に狙われた王国の不義の子――タウラを文字通り「回収」してしまうミゼル。
天才的すぎる変人魔導師と、武闘派の鉄拳従者セシリー、そして胃を痛める運命の乳母マリア。
命がけの逃避行の果てに待ち受けていたのは、世界で一番迷惑で、最高に贅沢な「育児実験」の幕開けだった。
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