嵯峨野での卒業旅行、その出発に唐突に現れた袴姿の浮き世離れした少女「はいからさん」は自分は悪漢に追われていると剣呑なことを言った。
放っておく訳にはいかず、浩平達は「はいからさん」を自分達に同行させる。
最初の訪問地・天竜寺で、浩平達は思い思いに過ごす。
天竜寺の日本庭園を見て和んでいた浩平を鈴香は、庭を回る回廊へと連れ出す。彩宮の家の華押が刻まれた回廊で、鈴香は結界を張る。彩宮の家の血族でないと入れない結界だった。
浩平はそこで前世の婚約者との祝言をあげる不思議な体験をする。
鈴香と浩平が感動に浸っていると、それを祝う声がした。
声の主は「はいからさん」だった。
秘密を覗かれたことに鈴香は激怒し、はいからさんの首を締め上げ、彼女の本名を聞き出す。本名を聞いた鈴香は驚きに呆然とするのだった。