今回公開する『欠測』について、少しだけ裏話を。
実はこの短編が、『見つけたのでお届けします』を書くきっかけになった作品です。
最初にあったのは、水位計の「欠測」と、午前2時14分という時刻。
そこから一本の短編を書きました。
そして書き終えたあと、
「この土地で、ほかにも似たようなことが起きていたら?」
「それを誰かが調べ始めたら?」
と、少しずつ話が広がっていきました。
事件が増え、人が増え、資料が増え、気づけば今の形に。
作中では宇佐見が調査内容をもとに書いた寄稿原稿として登場しますが、私にとっては本当にこの物語の原点です。
ここから始まったのですよ。
――ということで、今回の『欠測』。
少しだけそんな背景も頭の片隅に置きながら、読んでいただけたら嬉しいです。