こんばんは、灰月薫です。
やっとシオンの夢術についてちゃんと語れる程に話が進んだので、
ラプラスの魔について解説いたします!!
⚠️華散る最新話(63話)までのネタバレを含みます。
ネタバレしかしません。
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さて、まずは伏線から説明いたしましょう。
まず、シオンの利き手について。
実はこの伏線、「6話前編」に貼っているんです。
「だが当のシオンは気にも留めていないようだ。
むしろニヤニヤしながら 左手 の箸を弄んでいる。」
(6話より)
……つまり、最初からこうするつもりだったのですよ、、、、。
次に、優希が何故「ラプラスの魔」を知っていたか。
実は、ラプラスの魔という概念は、量子論を語る上で登場する話なんです。
つまり、ガチガチ理系の話なわけで。
優希は理系(andエリート)なので、この話を知っていても可笑しな話じゃありません。
量子論は、概要だけであれば中学生でも触れられる内容です。
優希が理系だということも「31話前編」で言及しています。
「俺理系なんだよ。」(31話より)
さてさて、伏線回収したよーの報告が終わりましたので、簡単にラプラスの魔についてお話しします。
「ラプラスの魔」というのは、以前お話ししたように、「過去と現在の全ての状況がわかっていれば、未来も予測できるのではないか」という仮定です。
しかしこれ、「完璧な予知は不可能」と結論が出てるんですよね。
詳しくは僕も分かりませんが、量子力学的に否定されているようです。
簡単に言えば、「誰にも見られない」ものがあるなら、それが「何か」は分からない。
=それが「何か」かは決まっていないし、全てのものでもある。
ということらしい。
例を挙げると、コインを机の上で回したとして……それが倒れて表か裏を出すまでは、表でも裏でも無い。
逆に言えば、表か裏かを出した瞬間に、「表になった世界」と「裏になった世界」の2種類に分かれてしまうわけです。
つまり、シオンがどれだけ計算したとしても、分かれた世界のどっちになったかまでは確定できないんです!!
もちろん何が一番確率が高いかまでは分かるでしょうが……確率が低くても、起こる時にゃあ起こりますからね。
ということで、シオンの夢術は「予知」じゃ無いんです。
天気予報的なものなんですよ。
……それはさておき、ブチギレる優希を書くのは楽しかったです。
以上!!!