呉那須です。
ほんのちょっとだけこの作品を通して書きたかったことの解説、というよりもつぶやきですかね。してみようかなと思います。人によっては不快になることが書いてあることをご了承下さい。
結論から書くと親友が亡くなった後のわたしの心情や会話、夢をベースにした作品です。実は冒頭の理不尽の会話のくだりなんて当時の会話ほぼそのまんまです。
電話でそれを知った時の夢と現実の境目を失いそうになったわたし自身の狂気、色眼鏡で見る人や身近な人への恐怖、猫の踊る町、弔問した時の顔……。
そんなものを書いた作品です。
ちなみに物語の最後は火葬とそれに行けなくて伝えられなかった思いを書いたものです。
だからそこまでの過程を飛ばしていったためどうしても尻すぼみになった感があるため作品の完成度としてはあんまし満足はできないものになってしまいました。
えーと、要するに一番書きたかった事はこの作品の章の題名ですね。
以上です。
この現実が今のわたしを作っているということもまた事実です。
「いきみち」は「かえりみち」の対の作品でありながらこの作品に対するわたしなりの一つの解答でもあります。
ともあれこの作品に対して頂いた評価はどんなものであれ本当にありがたいです。前回のカクヨムweb小説短編賞で最終選考まで残った時はメチャクチャ嬉しかったです。
自分や人に簡単に忘れられないようにするために書いた狂気と祈りですから。