毎度おなじみ19時更新です。
さて、
『ブレイブ・ラビッツ』に影響を与えた作品。
『仮面ライダー』シリーズ(昭和)
その6では平成を意識していると書きましたが、昭和作品を軽視しているわけではありません。って言うか作品としては昭和の方が好き♪
ユウキ・ナツメ=スパイトフルは義手を武器に戦うヒーローです。
昭和ライダーにも義手のヒーローがおります。ライダーマン=結城丈二ですね。
彼について語ると熱くなるので長くなりますw どうぞお付き合いください。
彼は、元悪の幹部と言う経歴を持っています。勢力争いの結果裏切られて右腕を失い、助手たちも目の前で殺されます。
そこで戦闘用の義手を付けて憎き仇をつけ狙ううち、主人公仮面ライダーV3と共闘する事になります。
ただそこで「おれはライダーサイドに付くぜヒャッハー!」とはいきません。仇の幹部は憎んでも自分を育ててくれた首領を憎むことはできず、呉越同舟のつもりで協力したV3はすげーいい奴で、こいつと戦う事ももうできない。
そんな中、首領が東京を焦土にする計画を練っている事を知ってしまい、彼に与した己の罪を悟ります。
彼は本来の正義を取り戻し、V3との友情に殉じます。東京を狙うロケットに特攻、散華しました。
ここで初めて、親友V3から「仮面ライダーのような人=ライダーマン」ではなく「仮面ライダー4号」と言う称号を与えられます。
※まあ、その後大人の事情で復活するのですが。結果複数の怪人を次々倒せるくらいに強くなっていて、ライダーマン好きは狂喜します。それはそれとしましてw
ライダーマンのキーになるのが腕が無い=「欠損」でしょう。
それは右腕だけではなく、拠り所、生き方をはく奪された彼の人生です。
右腕を酸で溶かされた時、彼はアイデンティティも一緒に失ったのです。そしてそれから、右腕は義手が補ってくれましたが、アイデンティティの方は半端で不完全な「ライダーマン」でしかありません。
それを補ってくれたのが親友V3とその仲間たちです。彼らと共に戦った事で欠損は無くなり、彼は「仮面ライダー4号」になるわけですね。
さて、我らがスパイトフルはその辺どうでしょう? どうやら何らかの事情で右手を失い、それについて葛藤があるようですね。
彼もまた大きな「欠損」を抱えていて、それを必死に埋めようとしているようです。
先輩ヒーロー、ライダーマンから右腕と「欠損」を受け継いだ悪戯者のヒーローは、何者かになれるのでしょうか?