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更新のお知らせと、ちょっとした閑談(その6)

ブレイブ・ラビッツ28話、本日も19時に更新です。



さて、今日はいよいよ変身シーンの大公開ですので、「ブレイブ・ラビッツに影響を与えた作品」は変身ヒーローの代名詞を取り上げます。


『仮面ライダー』シリーズ(平成&令和)


やはり変身ものである以上、それ以前に私の原体験である以上、ここは外せません。

世間様はタケノコかキノコかで血で血を洗う抗争を繰り広げているそうですが、特撮界隈だと昭和ライダーと平成ライダーのどちらが好きかで、好みが分かれるわけです。

私は昭和派ですが、『ブレイブ・ラビッツ』では平成以降の仮面ライダーを意識してます。

昭和シリーズだと、悪い事をする明確な「悪」がいて、「酔っぱらいのおっさんを怪人に殺させ、実験材料にする」みたいな作戦を展開していくのです。

あ、今笑いましたね? でも続きがありますよ?

殺された酔っぱらいのおっさんは、奇麗な包装の箱を持っていました。今日はクリスマスで、家では父親とプレゼントを今か今かと待ちわびる子供がいた事でしょう。

父が実験台にされたのは、仮面ライダーが悪の作戦を察知する前でした。その子はプレゼントはおろか、父の死に顔を見る事すら出来ないでしょう。一生涯。

この辺の理不尽感が昭和の感情移入しどころです(個人的に)

一方で平成以降は、「なんか変なのが襲ってきて止む無く戦う事になったけど、誰が悪なの? 何が悪なの? そもそも戦って本当にいいの?」といった感じです。手探りで自分のするべきことを探しててゆくヒーローが平成ライダーなんですね。性質上謎解き要素を含むことが多いです。戦う相手も共存可能だったり、絶対に分かり合えない敵対者だったりします。



では、ブレイブ・ラビッツに昭和ライダーのような戦いが可能なのでしょうか? 「悪」の存在が明白ならば、彼らがやったように、拠点を襲撃し頭目を倒すか捕縛してしまえばとりあえずの問題は解決します。

でも、〔アルミラージ〕で検閲官の本部にカチコミかけて一番偉い人の首を「とったどー」しました。表現の自由は守られましたか?

……無理ですね(ノ∀`)

こうなると、平成ライダー的な対処法しか残されていないと思うのです。すなわち、目の前の脅威には対抗しつつ、根本的な解決策を必死に考える。

どうしたら人は本を焼かなくなるのだろう?

答えは誰にも分かりません。それでも何処かに落としどころはないか。平成・令和のライダーたちが苦悩したように、スパイトフルもまた暗闇の道を歩くのです。

仮面に隠した瞳から決して希望は失われていません。

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