武州青嵐（さくら青嵐）

武州さま

　こんばんは。
　私は"零"感人間なので、そういう怖い経験はないのですが…三月ほど前、ちょっとビビる経験をしました。

　その日、連泊でキャンプに行っていました。
　非常事態宣言は延長されたのですが、施設の制限が緩和されたタイミングでのキャンプだったのでキャンプ場はフリーサイトもオートサイトも貸し切り、管理棟すら無人の完ソロ、完全”ＮＯ"密な夜でした。(私は結構完ソロキャンプ率高めです)
　そのキャンプ場は山の中の綺麗な川の流れるところです。水辺が好きで、お気に入りのキャンプ場を独り占めという高揚感と連泊の初日ということもあり、早く寝るのももったいないなという気持ちでコット(簡易ベット)に横になりながら川のせせらぎに耳を傾けていました。
そのうち、せせらぎ以外の音が聞こえることに気づきました。

　ザッ…ザッ…

　微かな音が聞こえるのです。一度聞いてしまうとダメですね。その音がテントの周りを回っていることを認識してしまいました。そう、砂利を踏む音です。
私以外、誰もいないはずなのに。

　その時、私が使用していたテントは、フロアレスと呼ばれる、床面がないタイプのテントでした。…テントと地面の間に隙間があるんです。
　案の定、音源はテント内へと移動してきました。

ガサガサ…ガサガサとテント内を漁る音がしていました。

　お察しかもせれませんが、侵入者(？)はケダモノです。
　まぁ、怪異の類ではないのはわかっているので、心配の種はケダモノの種類と大きさでした。砂利を踏む音はそこそこ大きいのである程度重量はありそうです。しかしテント内を漁る音はするのですが私の方には近寄らないので獰猛なケダモノではなさそうだな、と思いながら埒があかん！とランタンを灯すと脱兎の如く逃げ去ります。
テント内を検分すると、袋に齧られた跡が有り、その跡からは肉食動物っポイですがそこまで大きくなさそう？でも足音は重そう？なんのケダモノだろう？と思いながらうつらうつらしているとまたテント内を漁る音が…灯を灯すとまた逃げて、しばらくするとまた侵入される…を繰り返すうちに寝落ちしてました(笑)危機感の欠片もない人間です…

　お陰で寝坊してしまい、貴重な自然の中の朝をムダにしながらも、まぁもう一泊するからいいかー、と懲りずにもう一泊です。

　その日も貸し切り完ソロだったので、油断しまくり、テントも荷物もそのままでシャワーを浴びに行きました。
　サッパリして帰ってくるとテント内から不穏な音が…

　ケダモノの、正体見たりデブにゃんこ！
えぇ、おデブな猫でした。そら足元も重量級ですよ。
その夜はもう、足音がしようが安眠でした(笑)

　多分、キャンプ場の怪談なんて大概ケダモノが正体なんだろうなぁ。と思った夜でした。

　…長文失礼いたしました。

　季節外れの霖が明けたと思えばまた、暑くなりそうです。どうぞお身体をおいたわりくださいませ。


　　白兎黒烏

白兎さん

なんと、お猫さまでしたか（笑）
これは意外でした！　正体見たり……、ということでしょうか。
おっしゃるとおり、真実とはそんなものかもしれません(^◇^;)
自分の脳の中でつじつまを合わせるんでしょうねぇ。

しかし、まあ……。
今は野良犬もそんなにいないですしね……。
ご飯をあさる、肉食獣というと……。

お猫様(^◇^;)
良いもの食べたんだろうなぁ。重量級（笑）

いや、でも……。
私がここ２年ほど、力を入れて仕事をしている山近辺って、この時期、夜になると飲酒だ花火だ、と、ちょっと治安が悪くなるんですが……。

地元の人は、「そんなものより、イノシシ！」「あるいは、群れて行軍する鹿！」と、断言されてましたね……。

夜になると、一気に山から下りてきて百鬼夜行の如く歩き回るのだとか……。

灯のない中、獣の呼吸音を聞いたり、足音を聞くことほど怖いものはない、とおっしゃってました。

「人間が減って、獣が増えるから、森林が増殖する。今じゃあ、里が減少する始末」と。
自然って、強烈……。

そして……。

ほんとの貸し切りキャンプですね！！！！！
うらやましいいいいい……。
私も、川の側のキャンプ場で連泊したい……。

あ！！
次は、お猫様除けと、獣除けに、うちのコギをどうぞ（笑）
防犯には役立てませんが、一緒に眠ってくれることは請け合いです(^◇^;)

雨は落ち着きましたが、今度は暑くなりそうなので……。
白兎さんも、どうぞご自愛くださいませ　m(__)m