別作品で、ちょっと頭のイカレかけた主人公になりきって、その思考を考えているとき、「あ、これ自分も頭おかしくなりそう」という危機感を覚え、息抜きに書き始めたのが幽鬼のホームカミングでした。
そんなことで、幽鬼は全体的に明るくてポジティブな内容に仕上げたつもりです。
作者は死にゲーが大好きなのですが、そういった死にゲーあるあるを取り入れつつ、バラエティ豊かな死にっぷりを楽しむというコンセプトで始めたものの、文字だけでそれを表現するのはとても難しく、結果的に面白さが上手く伝わったのか心配でもあります。
ディーゼルが最強で内部も知り尽くしているという設定なので、盛大に死んでもらうにはどうしてもトラブルメイカーが必要であり、そんな経緯でショコラが出てきました。
はじめはダメダメなんだけど、徐々にディーゼルとの息が合ってきて、認められ、いい感じになっていく。という流れでショコラとの仲を表現したかったのですが、全滅の原因をほとんど彼女に押し付けたせいで、ショコラには読者のヘイトが集まりやすかったかも知れません。ただただ足を引っ張る存在と認識されてしまっていたら、ちょっと残念です。
とはいえ彼女、実はダンジョンの外ではそれなりに高スペックだし、そこまでおバカでもなかったりするのですが…。そもそもディーゼルに、こいつ結構すごいな、と思わせてる時点でただ者ではありません。そういったエピソードも足してあげれば良かったかなと。ごめんね、ショコラ。
このお話を続けるかどうかは、悩んでいるところです。流行りを完全に外した話でこれだけ読んでもらえるなら、続けてみてもいいのかなと思いつつ、この先はお話を畳むのに100万字超えコースになるので躊躇しています。
ここからは諸勢力がディーゼルが動き出したことを察知してコンタクトを取ってきたり、ディーゼルが片っ端から脅したり、蹴散らしたり。国を揺るがす大災害をディーゼルがその知識と力で解決したり。実はショコラにも重大な秘密が…みたいな展開。スケールが大きすぎる。
任務を終えて絆の深淵に戻ってくるなり、もっと遠くへ派遣されてどんどん帰宅が伸びるお約束。昔に出張した時に目撃されたのが、各地におばけ騎士の言い伝えとして残っていて困惑するディーゼル。悪夢教団にご神体扱いされるとか。ショコラと一緒に王都で泥棒してみたり。王女に悪夢蝶が。昔なじみの商人に葉巻制作を依頼、ヤニランド実現へ。魔王との戦争に人間側で参戦。イルバーンたちと肩を並べて別大陸へ。ドルトン! などなどネタは尽きないです。うーん、あとがき書いていたら、続きが書きたくなってきた。
でも、お互いエタは嫌ですよね! まずはノクタの続きを頑張ります。
またいつか、赤だしの名前を見かけたら、その時は優しい目で読んであげて下さい。それでは!