☆明かせぬ正体 コミカライズされ、ゼノン編集部様にて無料公開中! コミック①~④絶賛発売中です!⑤は10月初旬発売です! ☆縁の下のチカラモチャー コミカライズされ、コミックウォーカー様にて無料公開中! 社会人です。 周りの人には、自分が小説を書いていることを誰にも言っていません。 社会に紛れ込んでいるので、たぶん横を通り過ぎても、ポルカだとはわからないと思います。 学生のときは国語が大の苦手でした。 まさか物書きになるとは……。 ツイッター始めました。 @AimoPolka です。 アニメ化までいけたらと夢見ています。 応援どうぞよろしくお願い致します!
春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。