●AI小説はAIと人間の作家が2人いて同じお題で描いている。そんな感じです。
文字数の指定は無理っぽい部分。AIに2000文字で書いてとお願いすると1500文字~3000文字ぐらいの間で小説生成してくれますw
第5話 村到着
(文字数:約2500)注:実際の文字数は約2200w
「はい、見えてきた。あれが村」
ゼンが軽く顎で示す。
なだらかな丘の先。
木の柵に囲まれた集落が広がっていた。
「おお、ちゃんと“村”だ」
プラスが少しだけ声を弾ませる。
家の数はそこそこある。畑も広い。
田舎ではあるが、思っていたより人の気配がある。
門のところに、一人だけ立っていた。
槍を持った男。簡素な装備だが、明らかに見張り役だ。
「止まれ」
声は低いが、強くはない。
「旅人だよ。通る」
ゼンが自然に返す。
門番は二人をじっと見た。
靴、マント、荷物、そしてゼンの仮面。
数秒の間。
それから、少しだけ肩の力を抜く。
「……アーリ村だ。変なことはするなよ」
「しない」
短いやり取りだった。
「ありがとう」
プラスが軽く頭を下げると、門番は少しだけ目を逸らした。
照れたのか、警戒のままなのかはわからない。
中に入る。
すぐにわかる。
生活の音はある。
畑を耕す音。鍬が土に入る音。
家の中からは会話も聞こえる。
けれど、こちらを見ると——
すっと視線が切れる。
話しかけるでもなく、ただ自然に距離を取る。
通り過ぎる。
「……あ、今避けられた?」
「避けられたね」
「露骨じゃない?」
「外の人間だし」
ゼンは気にしていない。
むしろ歩くペースを落とさない。
「でもさ、村の中の人同士は普通に喋ってるよな」
「内と外で分けてる」
「合理的だな」
「だろ」
プラスは少しだけ苦笑した。
道はまっすぐ続く。
その途中、視界の端に緑が広がった。
柵で囲まれた一角。
「……畑?」
近づくでもなく、歩きながら横目で見る。
そこには、雑然としながらも植物が育っていた。
背の低い葉、細い茎、見慣れない草。
手入れが行き届いているとは言えないが、完全に放置でもない。
「薬草園」
ゼンが短く言う。
「へぇ……こういうのあるんだ」
少し感心する。
「ちゃんと育ってるのすごいな」
「土はいい」
それだけ。
深くは触れない。
その奥に、ぼろい家があった。
壁はくすみ、屋根は少し崩れている。
だが、それもただの風景の一部として流れていく。
「あとで使う」
ゼンがぽつりと言った。
「え、なに?」
「なんでもない」
もう話は終わりだった。
やがて、他より一回り大きい家が見えてきた。
木造二階建て。
窓も多く、妙に整っている。
「……あれ、ちょっといい家だな」
「村長の家」
「やっぱり」
プラスは少しだけ苦笑する。
ノック。
「どうぞどうぞ!」
すぐに、やけに明るい声が返ってきた。
中に入る。
空気が違う。
木の香りに混じって、少し甘い匂い。
家具も揃っている。明らかに余裕がある。
奥にいた男が、立ち上がった。
手をこすり合わせる。
「いやぁ、旅人さん! ようこそアーリ村へ!」
満面の笑み。
だが、目が笑っていない。
「どうも」
ゼンは淡々と返す。
プラスは軽く会釈した。
「お困りでしょう! お仕事、ありますよ!」
先に出された。
「早いな」
「こういうのはね、タイミングですから!」
にこにこと言う。
ゼンは一歩も動じない。
「内容は」
「最近ですねぇ、畑を荒らす獣が出まして!」
両手を広げる。
「村人では対処できない。ですが、皆困っている!」
「なるほど」
プラスは思わず頷いた。
「それは大変だな……」
「でしょう!? いやぁお優しい!」
すかさず乗ってくる。
距離が近い。
少しだけうさんくさい。
「報酬は?」
ゼンが割り込む。
空気が一瞬で戻る。
「もちろん出しますとも!」
提示される金額。
プラスは少しだけ眉を上げた。
安い、とまでは言わないが、割に合うかは微妙なライン。
だが——
村の様子を思い出す。
視線を避ける人たち。
それでも畑を守ろうとしている空気。
「……まぁ、やるか」
ぽつりと漏れる。
ゼンがちらっと見る。
「受ける」
短い一言。
「ありがとうございます!」
村長は満足そうに手を打った。
笑顔は崩れない。
その裏が、少しだけ透けて見える。
外に出る。
空気が軽い。
「……なんかあの人、すごいな」
「営業上手」
「褒めてる?」
「事実」
プラスは笑った。
「でもまぁ、村の人困ってるっぽいしな」
「だね」
ゼンはそれ以上言わない。
さっきの場所へ戻る。
薬草園の横の、あのぼろい家。
「ここ使う」
「マジでここ?」
「屋根ある」
「まぁ……あるな」
中に入る。
埃はあるが、住めないほどではない。
窓を少し開ける。
空気が入れ替わる。
「ちょっと掃除すればいけるな」
「いける」
ゼンはすでに外に出ていた。
さっき見た草をいくつか摘んでくる。
火にくべる。
煙が立つ。
「虫よけ」
「ほんと便利だなそれ」
煙が広がると、確かに虫の気配が減る。
「飯いく」
「待ってました」
プラスが笑う。
ゼンはさっきの畑からいくつか拾ってきていた。
小さな芋。根菜。葉物。
「これ使う」
「勝手に使っていいのか?」
「あとで返す」
「なるほどな」
火にかける。
鍋に水。刻んだ根菜。
薄く切った肉。
塩。
軽く煮る。
香草を最後に入れる。
匂いが変わる。
「……うわ、いい匂い」
「だろ」
ゼンは少しだけ火を弱めた。
「これ、先に炒めてもいい」
「炒める?」
「油で軽く焼くと甘み出る」
「マジか」
「今日は時間ないから省略」
それでも十分だった。
器によそう。
一口。
「うまっ」
思わず声が出る。
素朴なのに、ちゃんと味がある。
芋はほくほくで、肉の旨味を吸っている。
「これ、さっきのやつだよな」
「そう」
「めっちゃ変わるじゃん」
「手入れるだけ」
プラスはもう一口食べる。
「……これ、もっとやりたくなるな」
「いいね」
ゼンが軽く笑う。
煙がゆっくりと部屋に流れる。
虫はいない。
腹は満たされている。
外は静かだ。
「……いいスタートじゃない?」
プラスが言う。
ゼンは火を見たまま答えた。
「悪くないね」
その声は、いつもより少しだけ柔らかかった。