本日分の更新をもって、「石と悪魔と平凡な私」の第1章を投稿し終えました。読んでくださった方々に、心より御礼申し上げます。
第1章のあとがきとして、ここで作者がAIをどのように利用しているのか、お話ししておこうと思います。AIの利用に抵抗のある方は、以下をお読みのうえ、本作の制作方法を許容できるかご判断ください。
物語の筋書き自体は、すべて作者の頭の中で創り上げたものです。しかし、この作品は生成AIに深く依存しています。
まず、生成AIがなければ、この作品を投稿することはできませんでした。AIの力を借りなければ、小説の執筆・投稿に必要な時間を到底確保できなかったからです。
また、小説を書き始めたきっかけも、本業のソフトウェア開発で、AIに作業を任せている間の待ち時間を活用したことでした。
私は、月に数万円を支払って、最先端に近い性能のAIを利用しています。おそらく無料のAIでも同程度のことはできますが、利用できるトークン数などに制限があると思います。ちなみに、本業のために契約したAIですが、会社に無断で流用しているわけではないのでご安心ください。
私は生成AIを以下の3つの用途で、小説執筆に利用しています。
- 文法チェック
- 高機能な辞書・百科事典
- 内容レビュー
最初の文法チェックでは、誤字脱字はもちろん、漢字表記や文末表現の統一、「小説家になろう」や「カクヨム」での記号の使い方、小説固有の表記ルールなども確認しています。
登場人物の口調についても、用意しているキャラクター設定や、それまでの本文中の台詞をもとに、ある程度はAIにも確認してもらっています。ただし、AIは標準的な口調を好みがちなので、作者の意図とズレることが少なくありません。キャラクター設定をもっと充実させれば提案の精度は上がるでしょうが、今後もあまり使わないと思います。
次の「高機能な辞書・百科事典」は、AIの利用をどこまで許容できるか、人によって最も判断の分かれる使い方だと思います。
漢字や用語の検索といった辞書用途に限らず、さまざまなWeb検索や分析にも生成AIを使っています。この作品では、過去の歴史や世界各国の文化・技術を参考にしていますが、それらの調査をAIに任せています。あくまでフィクションの設定を考えるための参考なので、この用途ではハルシネーション(AIが事実らしく提示する誤情報)も気にせず、事実確認は行っていません。
また、文章表現の検討にも活用しています。特定の雰囲気を出すための表現について、AIに案を出させています。採用するかどうかは作者が判断していますが、AIが提示した文やフレーズをそのまま採用することもあります。
基本的には、AIに一から文章を作らせるのではなく、まず作者が文章を書き、それを修正するという手順で使っています。
もともと、まず草案を書き、そこからじっくり推敲するのが私の執筆スタイルでした。そのため、瞬時に複数の案を提示してくれるAIは、推敲を効率化する道具だと解釈して利用しています。
作者はそれなりに自分に作文能力があると思っていましたが、AIが提示する文章表現と比べると、自分の文には問題点がたくさんあるのがよくわかりますね。結果として、AIが作成した文章に置き換わる箇所も多くなっています。
最後の「内容レビュー」は、きっと世の中で「編集者」と呼ばれる方々が、日々行っている作業なのだと思います。
AIに文章を読ませ、理解しづらい箇所や、疑問・違和感を覚える内容を指摘してもらいます。小説を書いていることを周囲に隠している、恥ずかしがりの作者にとって、AIの客観的な意見は非常に助けになります。指摘はどれももっともなもので、意図して残した謎や伏線などを除き、基本的には指摘された問題を解消するように文章を修正しています。
また、異世界の設定にこだわった作品なので、設定と本文のズレや矛盾についても、AIに確認してもらいます。設定が複雑になるほどこの作業の重要性が増すため、AIを重宝しています。
そのほか、小説の執筆ではありませんが、管理・投稿の環境構築にも生成AIを活用しています。
ファイルの履歴を管理できるGitHubというサービスを利用しています。生成AIを活用して編集環境を構築し、Markdown形式で編集した本文を、一度のコマンド操作で「小説家になろう」と「カクヨム」の両方へアップロードし、投稿日時などを設定できるようにしています。
この編集・投稿環境は、希望があれば無料で公開することもできます。ただ、今どきは生成AIを使えば各自で環境を構築できるので、あまり需要はないと思っています。
長くなりましたが、以上が作者のAI活用方法です。
本作におけるAIの利用について、少しでもご理解・ご納得いただけたなら幸いです。