「アルケ、あのボロ雑巾を海に叩き込んで目を覚まさせてやんな」
「え、溺れて死んじゃわない?」
「そん時はそん時だわ、運が無かったって事で … 」
「なんか無抵抗の奴を殺すのは気が進まないな」
「奴隷の癖に生意気ね、それともアルケが風呂に入れて洗ってあげる?」
「叩き込んで来る …… 」
「ティチャナバも一緒に着いて行ってあげて?」
「任せろ」
と言う訳で、グデグデに酔い潰れたディエゴを2人がかりで海へと放り込んだ
どっぽーーーん ……
「 …… 」
「浮いて来ないわね」
「おい、アンタ等アイツを殺す積りか?」
「早く助けてやらねえと死んじまうぞ?」
酒場からついて来た酔っ払い達が、勝手な事を言い出した
「煩いね、テメー等友達なら何とかしなよ!」
「いや … 手助けして村八分に為るのは御免だ」
「教会に破門されたくねえ!」
「なに身勝手な事をほざいてやがる … 」
「おい、浮いて来たぞ」
ティチャナバが鈎棒でディエゴを引き寄せ波止場へ揚げるが、たっぷり5分近く沈んで居たから、もしかすると死んでいるかも知れなかった
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