佐久良銀一(さくらぎんいち)と申します。
今回の話は小説「猫ノ目書房のなつやすみ」のこと。
2022年7月1日~31日の間、毎日更新し、無事完結しました。
まず、小説を完結まで読んでくださった方、ありがとうございます。
更新期間や完結後に、ぽちっと評価してくださったのも嬉しいです。
そして、まだ読んでないけど、本を後書きから読むかのようにここを見ている方が
もしもいたら、本編も見て読んで貰えたらと思います。
ほんの少しだけの振り返りです。
とめどなく流れる情報に、疲れを感じてあまりTLを見ていなかった頃。
「ああ、これ楽しそう。読むのも面白そうだし」
そんな感じで、たまたま見かけて飛び込むように参加した。
―― Twitter企画【#文披31題】
最初は何を書くか全く決まっていなくて。
「せっかくなら何か一本仕上げてみようか」
そうして出来たお話でした。
元々、物語を考えるのは大好きなんです。
今までは長く続けると「完結」へ至らない作品が多かった。
約8万文字で物語を綴じることができたのは自信になりました。
1万文字以内の短編が主で、長くて3万文字までだったので最多文字数です。
頭の中に浮かんだエピソードを削りながら書き上げました。
「葉と優史の始まり」に焦点を当てた物語はこれで「おしまい」です。
でも、彼らの日常は続いていて、お祭りもまだ終わっていません。
「書きたい」と思ったまま取りこぼした話。
優史と葉の視点で書くことで、どうしても見せることができなかった話。
あえて描かなかった部分もありますが、零れ落ちた伏線も実は結構あります。
元々「別作品の主人公として作ったキャラクター達」を脇役として登場させたことで、作中で語られない設定も多くなっています。
既に書き終わった別の短編で語られている設定もあります。
作中、「閑話休題」と神社の亡霊も言いました。
そのあたりはこの先の優史と葉の日常の中でわかることもあります。
別の作品で形にしたり、他のキャラクター達の話もしていければと考えています。
まだ書き終えた余韻が残っているので整理している最中です。
いずれ、興味のある方向けに他の作品とのつながり等解説もできたらと思います。
これからも、見かけたときにはどうぞよろしくお願い致します。
――ここからは、この作品の執筆の事。
ザッとお題を見て、書く前に葉の設定と着地点をふんわりと決めました。
優史はそもそも10年近く前からある設定なのでさほど変わりはありません。
新作ですが一度も形にできなかった物語の欠片から出た主人公です。
基本的には「次のお題が何かは忘れた」状態で書いていきました。
序盤は10日分ぐらい書き溜めて、そこからは自転車操業です。
時々2~3日分ぐらい書き進めた日も少しあったような気もします。
最終話は30日に一気に書きあげました。
夢中になって話を書く、というのを久々にした気がします。
少しでも読んだ方の心のどこかで、何かが残る物語となっていますように。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
また別の作品でお会い出来たら光栄です、それでは。