この度、「黒宮蜜理の甘やかな事件簿、あるいは振り回される私の回顧録」という長編小説で星海社FICTIONS新人賞を受賞しました。したそうです。多分しました。したと思われます。
https://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa046/01/01.html
そんなひとはいないと思いますが、「キミラノ二次創作コンテスト」の大賞と「カクヨム甲子園2019」の奨励賞を立て続けに受賞して浮かれまくっていた高校生時代から現在に至るまで、私を応援し続けてくれた奇矯な皆さまには、感謝してもしきれません。ぜひともこのまま、いずれ発売されるであろうデビュー作を手に取り、レジを通してお持ち帰りいただければありがたいです。意訳:買ってね。
きっかけとしてはこれ以上ないほど良い機会だと思うのでここで告白してしまいますが、私はカクヨム甲子園で受賞した2019年以後、複数の名義で活動しておりました。理由は特にないのですが、他に「ajax(https://www.pixiv.net/users/33581260)」と「知田曜(https://estar.jp/menu)」という名義を使っていました。その名義で活動して、pixivでは「pixiv1000字小説コンテスト」の大賞を、「トイレットSSコンテスト」の佳作を、「みんなが読みたい小説を書こう!」のpixivision賞を、エブリスタでは妄想コンテストの「AI」「桜」「再開」で優秀作品選出などしてもらっておりました。
「雨籠もり」名義の活動を振り返ると最近では、「カクヨムU-22」の最終選考に選んでもらいましたし、マイクロノベルバトル「犬vs猫」のほうに猫ちゃん陣営で選んでいただいて「ゴーストキャットライター」がSFマガジンSFGのほうに収録されていたりしています。
そして直近の話にはなりますが、「Novel Colony」という投票型リレー小説の社会実験的な企画にお邪魔しておりまして、舞城王太郎先生の短編小説「プレデタードミノ」に接ぐ形の第二章に投票結果として選ばれもしました。九十九十九さんの登場を快くご寛恕くださった清涼院流水先生には頭があがりません。リスペクトと呼ぶには些か行き過ぎた真似だったと猛省しておりますが、「あの瞬間に登場して物語を大きく振り回してくれる存在力のある探偵」として九十九さん以上の適任者を私は想像できませんでした。
そして、小説とは関係がないのでここで言うのも何なのですが、実は趣味で実話怪談を収集していまして、採話させていただいた怪談を整えたもので三つか四つほど賞をいただいております。それらの作品は「井上回転」という名義で、竹書房さんから出ている「怪の産声」「瞬殺怪談 怨速」という実話怪談集に収録されています。いつも採話の手伝いをしてくれるFくん、Sさんもありがとうね。
さて、そんな感じでこれまでを振り返ってみると、意外と結構がんばっているような気もしてくるのですが、カクヨム甲子園を受賞して以後の大学四年間をすべて小説に捧げることができたかと問われば、世辞にも首を縦に振ることはできません。お風呂の底が割れたり尾てい骨を骨折したり、まだまだ力不足を痛感する今日この頃でございます。
それでもこのたび、七年ぶりとなる受賞者に選んでいただけたことは、数少ない(本当に少ない)私の小説を読んでくださる「あなた」のおかげであると確信しています。小説の宣伝を一切しない無頼スタイルのこの私をいったいどうやって見つけてくださったのか、それはよくわかりませんが、2019年、「あなた」が応援コメントを送ってくれなかったら、カクヨム甲子園のエッセイに「あなた」が私のことを書いてくれなかったら、Twitterのスペースで「あなた」が私の作品を取り上げてくれなかったら、いまの私はなかったことでしょう。
心の底から、言葉に込められる最大限の容量で感謝申し上げます。ありがとうございます。
精一杯がんばりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。