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私を忘れても、あなたを守る。
それが私の、最後の『人間』の証明。
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白磁の壁に囲まれた、音の死んだ監獄『アムネシア』。そこに集められた少女たちの首筋には、逃れられない運命の証「結晶の刻」が宿っていた。
指先が透き通り、身体が冷たい硝子の結晶へと変わっていく「結晶病」。その進行を止める唯一の方法は、自らの大切な記憶を、戦うためのエネルギーとして燃やし尽くすことだった。
母の手の温もり、幼い日の夕焼け、そして隣にいる大切なパートナーの名前――。何かを守るために剣を振るうたび、彼女たちの心からは色彩が失われ、真っ白な空白だけが広がっていく。
「私の記憶を食べていいよ、ゆめ。あなたがそこにいてくれるなら」
「いおりが私を忘れても、私が私を忘れない。私の中に、あなたがいるから」
体が銀色の結晶に侵食され、昨日の思い出が砂のように消えていく日々。それでも彼女たちは、自分たちを「部品」として扱う理不尽な世界に抗い、温かな体温と本当の「名前」を取り戻すために手を繋ぐ。
身代わりとしての生、亡霊への依存、沈黙の刺繍、そして数万の死を識る匂い。絶望的なシステムに組み込まれた少女たちが、偽りの聖域を壊し、自分たちの足で「外の世界」へと踏み出すまでの物語。
これは、救世主でもヒーローでもない少女たちが、過酷な戦記の果てに「人間」として産声を上げるまでの、銀色の記録。
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本編18話+スピンオフ3話+回想10話
全31話・完結済み
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