実際連載するかは未定だが、構想を。
フルダイブ型VRMMORPG『アルミナ・ファンタジー』。
プレイヤーの意識を完全に没入させるこのゲームの世界は、「アルミナ」と呼ばれる神秘の結晶が全ての源となっている。アルミナは魔法の燃料であり、武器の素材であり、ゴーレムの心臓部でもある。
職業は多岐にわたり、剣士・魔導士・錬金術師・召喚士……そして「ゴーレムマスター」もその一つ。だがゴーレムマスターは上級職で、アルミナを大量に消費する高難度職業のため、序盤ではほとんど見かけない。性別による成長差も特徴的だ。
男性キャラクター → 戦闘特化(攻撃力・耐久力・クリティカル率が異常に高い)
女性キャラクター → バランス型(戦闘・製作・補助スキルが満遍なく伸び、複合ビルドがしやすい)佐藤太郎(リアル)は、迷わず女性キャラクターを選択した。
「戦闘だけじゃなくて、製作もやりたい。ゴーレムマスター目指すなら、素材集めと錬金が必須だし……女キャラの方が効率いいよな」彼はログイン直後、自己紹介チャットで正直に打ち明ける癖があった。
「リアルは男です。ネカマじゃないよ。ただ女キャラ選んだだけ。よろしく」だが、そんな言葉は大抵スルーされるか、冗談扱いされる。
街全体が淡い青白いアルミナの結晶で装飾され、夜になると淡く発光する幻想的な町だ。
広場の中央には巨大なアルミナの樹がそびえ、プレイヤーたちはその下でクエストを受け、仲間を探していた。主人公のキャラクター名は「アリア」。
銀髪のエルフ女性。初心者用の白いローブに、細い杖。見た目は可憐だが、プレイヤーの操作で動きはきびきびとしている。アリアはチュートリアルを終え、最初の錬金クエストに向かおうとしていた。
「まずはアルミナの欠片を集めて、簡易ポーションを作ってみるか……」その時、背後から小さな声。「……お姉さま?」振り返ると、ピンクのツインテールが揺れる少女が立っていた。
名前は『リリィ』。大きな瞳に、フリルのついた可愛らしいドレス。初心者剣を大事そうに抱えている。「お、お姉さまみたいな綺麗な人、初めて見た……! 私、ゲーム始めたばかりで、何もわからなくて……一緒にいてもらえませんか?」アリア(太郎)は反射的に手を振った。
「待って待って。俺、リアルは男だから。ネカマじゃないよ。女キャラ選んだのは製作がやりやすいからで……」リリィはぽかんとした顔で、少ししてからくすくす笑った。
「えへへ、お姉さまって面白いんですね~。ネカマさんなんだ~。でもいいんです! お姉さまが優しそうだから、私、ついて行きたいです!」
(……信じてないな、完全に)アリアはため息をつきつつ、肩をすくめた。
「まあ、好きに呼べ。とりあえず最初のクエスト、一緒にやるか? 森のアルミナ採取だ」