「もちろん何よりも尊いので」は、社会がある価値を本気で「何よりも尊い」と認め、その理念を例外なく制度化(実装)したら何が起きるかを描く連作シリーズです。
扱うのは、人権、自由、愛、信仰、公平、生命、美、真実、教育、希望、善意、信頼など、誰もが否定しにくい価値です。
各作品では、その価値を壊そうとする悪人は基本的に登場しません。むしろ人々は価値を尊重し、矛盾を減らし、より誠実に実現しようとします。その結果として、当初守ろうとしたものの実質が失われたり、別の形に反転したり、価値そのものが不要になる地点まで制度が進みます。
皮肉や教訓を作者が説明するのではなく、少数の公理と人物・制度の選択から結末を導きます。読者が途中で別の道を探しても、その選択肢が一つずつ閉じていき、一見どんなに突飛な結論でも、最後には「そうなるしかなかった」と納得しないではいられない構造を目指すシリーズです。
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