この物語の最終話です。
前作の「帆地槍さんのペーソス」から、「帆地槍さんは愛したい」までをお読みいただいた皆様には感謝を申し上げます。
私は個人的に「障碍者」という言葉があまり好きではありません。
まるで、その人間自身に障害がある様に聞こえるからです。
いわゆる障碍者の視線で見れば、本当の障害は「社会の仕組」の方です。
その人を一人の人間として見ると、いわゆる「障害」も、「個性」の一つでしかない事が分かります。
「障碍者は障碍者らしくしておけ」などと心ない言葉を吐く人が居ますが、「障碍者らしく」とは一体何なんでしょうね?
どんな障害を持っていようと、それはその人の個性であり、その個性とは、概ね「純粋で一途」だったりします。
好きな人が出来たら、人並に性欲も湧きますし、美味しいものが食べたいし、行きたい所に行きたいと思う、普通の人と何も変わりません。
しかし、社会の仕組の方が「障害」となって、そうした個性を持つ人々を苦しめます。
なのでこの物語では、いわゆる「障碍者」である主人公が、個性を発揮して最高の幸せを手に入れる、一種の「サクセスストーリー」に仕上げる事にしました。
今の日本において、障碍者に対する各政党のマニュフェストを見ていると、まともな政策を提言しているのは「れいわ新選組」という政党だけなんですね。
それでも政党が弱小であるが故、新幹線の障碍者スペースが拡大された以外の成果には結びついていない様です。
自民党にもそうした政策を打ってもらいたいところですが、カルト宗教との繋がりを隠蔽しようと躍起になっている現状では、どうにも期待できそうにありませんね。
ほんと、これこそが「障害」だと思うのですが・・・
世の中が幸せで満たされる社会になる事を祈りつつ、私の作品をお読みいただいた皆様に感謝の言葉をお届けできればと思います。
応援して下さった皆様に、心からの感謝を!