こんにちは藤田宗磨です。
今回は作中に出て来る黒鉄の探偵の宿敵、狂人についてお話したいと思います。
本編に出てくる狂人とは、闇の犯罪秘密組織・不可能犯罪を掲げるトリック犯罪集団の創設者『狂人・壊れた天秤』が作り上げた円卓の星座と言う組織に所属しているいかれた構成員達の事です。
そのいかれたエージェント達は日本中にいて、依頼人の要望に応えて殺しを手伝ったり、人を殺める殺人トリックを提供したりと様々な犯罪に手を染め、関わり、そして不可思議なトリック犯罪を作り上げて行く。それが円卓の星座の狂人と呼ばれる者達の所以であり、彼らがただの異常な犯罪者とは違う所なのです。
それも全ては壊れた天秤が求める完璧な不可能犯罪を追求し実用可能な犯罪トリックを見つけるためであり、その異常なまでの興味と探求心は日本中の犯罪率を上げる絶対的な要因へとなっている……そんな設定です。
そして現在作中に出ている円卓の星座の狂人達はこんな感じです。
『狂人・白い腹黒羊。』 本名、羊野瞑子。あの壊れた天秤が認める、狡猾で凶暴な狂人ではあるが、主人公・黒鉄勘太郎を守る為に動く作中のヒロインです。
『狂人・壊れた天秤。』 円卓の星座の創設者にして、日本の総理や警察上層部すらも逆らえない程の力と恐ろしいカリスマ性を持つ本作中に出て来る最大の宿敵です。
『狂人・大蛇神の蛇使い。』 人の噂や思い込み、更には恐怖心を操り、いるはずの無い大蛇を演出して見せる人の深層心理をついた狂人です。
『狂人・茨の冠。』 ある高校のいじめの象徴でもある絶望王子を逆に恐怖の対象へと作り上げ、嘲り笑う人々を階段落下トリックで絶望へと突き落とす。罪悪感を抱く人の心を茨のように絡め取り操るそんな狂人です。
『狂人・強欲なる天馬。』 天空落下トリックを操る馬のマスクを被った武闘派の狂人です。恐ろしい身体能力と戦闘技術を持った棒術の達人。
『狂人・断罪の切断蟹。』 人体切断トリックを操る二つの大挟みを持った狂人。悪党は死んで当然と言う、歪んだ絶対正義がこの狂人のもっとうです。
『狂人・悪魔の水瓶。』 人の口からあり得ないほどの大量の水を吐かせ、そのまま溺死される事の出来ると言う、狂気の水を操るトリック使いです。大木槌を振り上げながら人々を襲うその姿は正にシリアルキラーと呼ぶに相応しい狂人です。
とまあ、以上が今現在本作中に出ている白い羊と黒鉄の探偵の宿敵とも言うべき、円卓の星座の狂人達ですが、彼らは決してただのシリアルキラーではありません。
その本質は全員がその正体が分からないように異形の姿をした恐ろしい犯罪トリック集団の集まりであり、そして壊れた天秤にその才能を認められた驚異の力を持つ狂人達なのです。そんな狂人達はまだまだこの日本中にいるのです。
その正体不明の狂人達に白い羊と黒鉄の探偵はどう立ち向かって行くのかがこの物語の見せ場になります。
狂人ゲームと呼ばれるまさに狂ったルールで警察が一切介入できない中、黒鉄の探偵こと2代目・黒鉄勘太郎は白い羊を操り、一体どうやってこれらの事件を乗り越えて行くのか。そのストーリーにもし少しでも興味が湧いたら一読みして貰うとかなり嬉しいです。