善太郎が恩師として慕っている熊野九郎が悪者のまま終わってしまいそうになりましたので、夢幻ーー恩師の心情を追加し、それに合わせて節題を変更しました。
熊野九郎は善太郎が通っていた集童場の設立者の一人で、身分を問わず若者を育てる「集童場」の総監・教授教授で、教育に力を注ぎ、秩序と規律を重んじる人でした。謀殺された泉十郎は急進・行動派で要人の暗殺も憚らない直情的な人でした。報国隊設立当初は両輪がうまくかみ合っていましたが長府藩の要人林群平の暗殺から、過激な行動にでる泉と熊野が対立、熊野は泉が報国隊を私物化し暴走することで集童場の塾生たちに危害が及ぶことを懸念してやむを得ず自分が全ての罪を被ることで泉の謀殺に関与したと思っており、そのことがさらに善太郎を終局に向け走らせるきっかけとなったとの解釈で節の追加に至りました。本当に悪いのは政治をおもちゃにする人たちだと思って書いています。