「透明王の異世界革命譚」を読んでくださっている皆さま、いつも本当にありがとうございます。
このお話は、100話目でいったんお休みとなります。
もう何年前になるか分かりません。
ネット上で小説を発表しよう! と思い立った私は、このお話を書き始めました。
そして「100話ぶん書いてから投稿しよう」と決め、スラスラとロストグラフ編を書き終えました。
しかしそこからが大変でした。
誰かの反応も無く続きを書いていくのは非常に難しかったのです。
ネットに掲載すれば、それが例え「あまり読まれなかった」という反応だとしても、自分のお話がどう受け止められたかが分かったでしょう。
けれど、評価が分からないまま100話ぶん書くモチベーションを保つのは、なかなか厳しいものでした。
じゃあさっさとアップすれば良かったのでは、ということなのですが、すでに50話目くらいを書いていた頃には、「今掲載してあまり読まれなかったら、100話ぶんをまとめて掲載しなかったことが原因かもしれない……」という、謎の脅迫観念に駆られていました。
我ながら本当に謎です。
それから何年もかけて、やっと100話を書き切りました。
一年に数話しか書けない年もありました。
最後の方はもはや「今年書ききれなかったら、100話目まで行かなくてもアップしよう」と自分を追い込みながら書いていました。
そして去年の11月、やっと、書きに書いた、何年も経った中で自分の心情の変化がありつつもその時の「面白い」をぶちまけにぶちまけた、粗雑で、荒削りで、見た目にはひどく不恰好な、けれど愛すべきお話が100話ぶん、できあがりました。
繰り返しになりますが、ここまで「透明王の異世界革命譚」を読んでくださった皆さま、本当に本当にありがとうございます。
応援してくれた方、ブックマークしてくれた方、何より毎回感想をくれた軒下さん。
皆さんは何年も孤独に書き続けた私と、これからも冒険の旅を続けるツキトと、共に歩んでくれた方たちです。
勝手にそう思うことにします。
次はさらに多くの皆さんに読んでいただけるような話を書けるように頑張ります。
そしていつの日か、ツキトの冒険の続きをまた書けたらと思います。
100話ぶんを目標にしていたとはいえ、とても中途半端なところで止まっているのは心苦しいので……。
ぜひまた「カクヨム」でお会いできたら嬉しいです。