第七話では、
第六話で出会った「二人の池本」から、
一度も場面を切らず、
池本の記憶の奥へ入りました。
大正時代の幸村家。
池本が仕えた主人。
「奥様」と呼ばれた女性。
赤ん坊。
そして、
四角いレコード。
池本が覚えていた、
「主人から盤を託された」
という記憶。
しかし実際に再生された過去には、
少し違う出来事がありました。
記憶は、
誰かに書き換えられたのか。
それとも、
四角いレコードが見せた過去の方が間違っているのか。
そして池本が死んだ夜。
二本あった針は、
別々の場所へ分かれました。
その一本を、
現在の池本自身が、
知らないまま持ち続けていた。
これで、
二本の針が揃いました。
しかし。
まだ再生してはいけません。
なぜなら――
二本の針が揃ったことで、
これまで消えていた「過去」が、
こちら側へ入り始めています。
最後に写真へ現れた、
白い着物の女。
澪は、
昨日その女を見ています。
しかし池本は言いました。
「百年前に死んでる。」
死んだ人間が、
現在を歩いている。
ならば――
本当に壊れているのは、
過去なのでしょうか。
それとも、
今なのでしょうか。
次回。
Season 1 第八話。
二本の針が揃った夜から、
「消えた人々」の意味が変わり始めます。