「神格鑑定局」シェアワールドコンテスト参加作として書き始めた本作。
主人公の成瀬陽菜は、ある朝突然、「二本の脚で立つ」という当たり前のことに違和感を覚えます。
病院では原因が分からず、紹介されたのは一人の医師。
御影玲司。
神格登録名――ラザルス。
古い診療所で、古いX線装置を使い、どう見ても普通ではないのに、本人は自分がしていることを「普通の医療」だと思っている、少し変わった医師です。
診察が進むにつれて分かってくるのは、陽菜の身体が「壊れている」のではなく、別の何かへ変わろうとしている可能性。
ならば、その変化を止めて人間の身体へ戻すことは、本当に「治療」なのか。
もし、その先に神格へ至る未来があるとしたら――。
第四章では、高梨涼真と玲司がその問いをめぐって向き合い、そして陽菜自身が自分の未来を選びます。
さらに、玲司の手術を見届けることになった涼真と汐音は、そこで奇妙なことに気づきます。
この医師は、いったい何をしているのか。
そして、どこまでが医療で、どこからが異能なのか。
タイトルは『ドクター・ラザルス』。
全四章、完結しました。
最後まで読んでいただけたらうれしいです。