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改稿進捗

 16話まで可読性向上改稿が終わりました。股間が寒くなりますねこの話。

 さて甲冑界における股間の防御は、15世紀までは割と「薄い」ものでした。鎖帷子(メイル)のおパンツを穿いたり、胴鎧からスカート状に垂らした鎖帷子で防御するのが精々です。明確な急所であるのに、何故こんなに軽装なのか?と疑問に思います。

 推論に過ぎませんが、15世紀までは甲冑着て戦う階級は乗馬戦闘が主だったから、というのがその理由なのではないでしょうか。というのも、後々登場する「股間を鉄板で覆ったモノ」は乗馬時に著しく邪魔だし、そもそも乗馬していれば鞍で守られる部位なので態々防具着ける理由がないよね、と判断したのかもしれません。

 時代は16世紀に入り、騎士もパイク兵の戦列に加わって歩兵として活動するようになると、前述の「股間を鉄板で覆ったモノ」が登場します。Brayetteと呼ばれるこれは、最初のうちは現代でフルコンタクト空手で使うようなファウルカップのようなシンプルなものでしたが、だんだんイチモツの形に似せた派手でデカいものになっていきます。高級品になると反り返った上にエッチングまで入ってエクセレントな股間になります。何やってるんだ中近世ドイツ人。
 同時期に「コッドピース」という股間を強調するズボンの付属品も流行しているので、そういう文化も影響しているのでしょう。「codpiece armor」とかでググると素敵な鉄のイチモツが見れますのでご興味あればどうぞ。


 まあ結局、何でプレートアーマーの時代が後期に入っても股間の防御が薄いのかは当時の騎士達に聞いてみないとわかりませんが、厚くなったと思ったら反り返らせたりし始めるので、そんな所も面白いなと思うのでした。

 ちなみに時代的にはクルトらのファッションも股間強調時代に入るはずなので、逞しいコッドピースを着けた主人公が見れるかもしれませんね。嫌だな。

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