えすてい

高校三年生の時に出会った私の親友が、交通事故で亡くなった。彼女がくれた勇気に、私はなにも返してあげられなかった。 ただ後悔と悲しみのみが、私の中に響いていた。

北條美里は後悔していた。 あの日失った親友との思い出、いつまでも他人に合わせ続ける自分の不甲斐なさ。嘆くことしかできない後ろ向きな自身の人生がやるせなかった。 そんな彼女は思い…