はじめまして、杉浦絵里衣と申します。
近況ノートの作成場所に長い間気付かず、連載が終わってからこれを書いています……。
今さらですが、先日ようやく『羅生門の鬼』が完結しました。
江戸吉原ものといえば、たいていが大見世(大籬)の花魁が主役になることが多いのですが、今回はあえて最下層の羅生門河岸を舞台に選びました。
吉原では基本「昼のみか夜のみの片買い、もしくは昼夜通し」で、一度登楼したら営業終了時間まではいることができます(実際は遊女は複数の客を相手にする「廻し」を取るので、遊女を独り占めすることはできませんが)。
対する羅生門河岸は時間制で、一回が約十分、料金はだいたい千円くらいでした。
十分てのも短すぎますが、千円てのも安すぎですね。これだけでも劣悪な営業形態だったことがうかがえます。
そんな悲惨な羅生門河岸の実態を、そしてそこでもがく最下層の遊女たちの姿を、少しでもお届けできればと思い、執筆しました。
そんな『羅生門の鬼』ですが、読んでくださった方々、☆を付けてくださった方、本当にありがとうございました!
レビューもいただいてしまいました……。嬉しすぎてプリントアウトして枕の下に入れて寝ようと思います笑。
あんまり派手な話でもない上に、完全なるハッピーエンドとも言えない結末なのに……。
本当にありがとうございます!
新作はしばらく出ないと思いますが、今後は別サイトに投稿している過去作品を移植していこうと考えています。
古い話ばかりですが(十年以上前のやつばっかり……)、どれもお気に入りなので、よろしければお付き合いください。
それでは。