私、学生時代TSUTAYAでバイトしておりました。
当時はドラマ『トリック』なんかが流行ってましたね……お察しください。
バイト仲間にはフリーターが多くて、学生と掛け持ちの私は結構少数派でした。……お察しください。
バイト仲間の中にはゴリゴリの映画好きがいて、トーホーと掛け持ちしてる方もおられましたら。
今はどうか知りませんが、当時は封切り前にバイト含めスタッフが映画本編を映画館で視聴してたそうで、歯軋りするほど羨ましかった覚えがあります。
TSUTAYAはというと、レンタル前に視聴用としてVHSが各店に配られ、スタッフは希望すれば借りて見れるという……今考えればガバガバな販促がありました。
内容を知って、お客さんに販促してねってやつですね。
当時の流行の映画のVHSともなればそれなりの争奪戦でしたが、私が借りて帰るのはもっぱらB級やレンタルに並んだりしても、本作の少ないニッチな作品ばかりでした。
製作費だって多くはかけれず、宣伝費なんて無いような作品ばかりでした。
でも、だからこそ尖ってて、作る人の好きが詰まってるものに当たった時の宝くじ感はえもいわれぬものごあります。
大人になって、ふと見た映画に、あの頃見た映画の断片を感じるけれど、若い私は監督の名前を覚えるという事をしなかったので、あの頃みたあの映画のあの監督が……というカタルシスはありません。
あしからず。
でも、あの頃ニッチだった何かが、数十年を超えて、ほとんど映画を見る事もなくなった私に届くという事。
名前も覚えていないけど、あの頃見たあの映画の監督と乾杯したい気持ちになりました。