いつも温かい応援をいただき、ありがとうございます。
この度、ローズとフェルディナンの物語がアルファポリス(レジーナブックス)様から4月20日に刊行される運びとなりました。
今日まで書き続けることができたのは、読者の皆さまが灯してくださった応援のおかげです。
【書籍化にあたり、3つの大きな変化があります】
✤一つ目は『傷物令嬢の七度目の婚約』への改題です。七度目にしてようやく掴んだ運命の重みを、この一行に込めました。
✤二つ目は、フェルディナン視点で紐解く、ふたりの歩みです。ローズと心が通い合う瞬間の「答え合わせ」ができる内容になっています。
✤三つ目は、読者さまからリクエストを頂いていた、2人の「幸せなその後」の書き下ろしです。
書籍化に伴い、カクヨムでの公開は2026年4月19日(日)をもちまして終了させていただきます。最後まで「Web版のローズたち」との時間を楽しんでいただけましたら幸いです。
春の訪れとともに、この報せを届けられる幸せを噛みしめております。
これからもローズとフェルディナンの物語を、どうぞよろしくお願いいたします 💗
最後に、下記へこの物語を書き始めたきっかけや、私自身の当時の心境などを記しました。
ここは物語の舞台裏に触れる場所となりますので、作品の余韻をそのまま大切にされたい方は、どうぞこのまま読み終えていただけますと幸いです。
もし、物語の背景にも興味を持ってくださる方がいらっしゃれば、お時間のある時にそっと覗いていただけますと嬉しく思います。
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本作を書き始めたのは、ちょうど3年前のこと。
長く目指してきた目標を、自らの力では及ばない理由で手放さざるを得なくなった時期でした。
傷ついた心を少しでも立て直したくて、救いと癒しを求めるように筆を走らせたのが、右も左も分からぬまま書き上げたこの初投稿作です。
その目標に区切りをつける報せを受け取ったのは、白い峰々が連なる晩秋の、静かで厳しい雪山の中でした。
そして今回の書籍化という新しい報せが届いたのも、奇しくもあの日と同じ場所でした。
あの時、やり場のない想いと共に見上げた白峰は、春の抜けるような青空の下、まったく別の表情を見せていました。
同じ景色なのに、胸に宿る感情はこんなにも違う。
人生の巡り合わせというものは、本当に分からないものだなと感じています。
そんなふうに、思いがけない景色に辿り着くことがあるからこそ、歩みが人より少しゆっくりな私は、周りと比べて焦ったり、立ち止まったりする日もあります。
それでもきっと、今の私には、この歩幅がちょうどいい。
そう信じて、ゆっくり流れる景色を眺めながら歩んできた道のりが、今日のこの出来事に繋がったのだと感じています。
掲載から月日は流れましたが、かつて寄せていただいた温かな言葉の一つひとつが、そして今も変わらず物語を見守ってくださる皆さまの存在が、今日まで書き続けるための大切な灯となりました。
以前、ある読者さまが『ローズとフェルディナンの幸せなその後が読みたい』とおっしゃってくださいました。
その言葉はずっと心の奥に残り続けていて、今回の書籍化にあたり、ようやく2人が歩み出す新しい日々の断片を、慈しむように描き添えることができたことが、とても嬉しいです。
この物語を支えてくださったすべての方へ、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。
本当に、ありがとうございました💗
花雨宮琵(かう みやび)