山海経(センガイキョウ)、という本があります。
古代中国の悪鬼神獣、人なんかをまとめた図鑑のような本で、いろいろな出版社から出ているのですがイラスト付きのものが多いです。
私が持っているのは随分昔の本で絵もあるやつですが、時々それを出してきてペラっとめくってみたりしています。
この本を見た当初は、多分、妖怪とかよくわかんない神様って「当時、人が『やっべ、やっちゃった!』みたいな事態をどうにか説明しようとしてひょいと生まれたモノ」だったりするんじゃないかな?とか思ってたりしたんですけど、今は半分くらいそう思わなくなりました。
山海経にはどう考えてもよくわからないものがいっぱい出てきます。
例えば。
頭が一つで、体が十体に分かれてる鯉みたいなヤツ⇨食べるとオナラが止まる。…いや!我慢するから!食べられないから!
人懐っこくて、人を見るとだっこしちゃうヤツ⇨ 話だけ聞くといいやつかも、と思うけど…説明読むと馬の体に鳥の翼、人間の顔(多分、その他多くのイラストから察するにちょび髭のおじさん)、そして蛇のしっぽ…??だっこされたくない!無理!!
とか…。こんなのがごまんと出てきます。出てくる彼らが活躍する話もあったりなかったり。
でも「くっきりはっきり」な現実を求められることが当たり前の世の中で生きていると、こういう存在って深呼吸ができるというか、ちょっと笑えるというか。
あと、すごい外見のイラストが書いてあるものに限って「食べたらこんなことになる」という記載があったりして、さすが食の中国!などとトンチンカンな感心をしたり。
きっと理由なんかないんですよね。ただ、いると思うからいるだけで。
そう思って山海経の絵を見ていると頭の中の筋肉がちょっと緩むような、晴れた日の昼下がりみたいな(?)そんな感じになるんです。
物語を紡いだり、文章を書かれたりされる皆さんも日々様々な現実に立ち向かわれていらっしゃると思います。そんなお疲れ様の毎日の隙間に時々変なものを見てみるの、いかがですか?