お題があって777文字って、楽勝でしょ。
なんて思っていた時期が、私にもありました。
いやはや、なんとも短くまとめるのは難しいですね。
他の方の作品できっちり777文字で収めている作品をみると、純粋に凄いですよね。
テーマが「本屋」と発表されてすぐ、「本屋迷宮」という言葉が浮かんできたのはいいものの、その中身がまったく浮かばず苦労しました。
普段は長く書くのが大変だと言い、短く書けと言われると今度は話がまとまらず、長くなっていく。
なんでこうなる? 長くても1000文字くらいでなんとかならないか?
とか思って執筆しているうちに、気がつけば5000字近い作品になっているという為体(ていたらく)。
やれやれですね。
作品のことを少しお話しすると、そもそも異世界転生という願望は、タイムトラベルと同じくらい普遍的なテーマとして存在していると思うんですよ。昨今のラノベや「なろう系」よりもずっと前から、世界的に根深く人間の欲望としてあると思うんですよね。
神話だって聖書だって、多かれ少なかれ、そのようなエッセンスを含んでいて、その寓話によって人々を惹きつけてきたわけで、それじゃあいったいどんな心理的メカニズムで、このような渇望が起こるのか?
そんな疑問からKAC20231作品『本屋迷宮』を書いてみました。
よければ一読のほど、よろしくお願いします。