オーケストラをバックにして負けない歌声を持った人の歌は迫力がありますね。会場の壁の状態（反響盤があるとか）もあるのですが、極限まで音楽を美しくしようと努力されたコンサートには、一度足を運んでみたいです。
と、思わされたのは玉置浩二さんの歌声を聞いてでした。
歌い方も独特なんですが、インタビューで「オーケストラだと後ろの列にいる打楽器の音なんかは遅れて聞こえる」と言いつつもその音のずれを「楽しい」と表現していて、ひえー、すごい。と思ったものです。
音を楽しむと書いて音楽ですが、本当にそれを体現したパフォーマンスをされる方なんだなあと思いました。音のずれさえ手玉にとってしまう、これがプロか・・・と、圧倒されました。芸術の世界、とりわけ私はまだ音楽や美術といった世界にしか触れた事がありませんが、能や歌舞伎なんかを見てみても面白いかもしれませんね。ああいう世界って、別世界だから、一度入り込むと戻ってこれなくなりそうで怖いんですけどね。