非日常の世界をオペラは描いているから現実とは無関係なフィクションと思いがちですが、オペラのドラマで描かれている人間関係をよく見てみるとフィクションではなくノンフィクションだと分かります。日常世界と変わらない。不倫昼ドラなんか以上に小説より奇なる現実がたくさんあるものです。非道なことをしているのに、日常では善人を装って笑顔で仕事をしています。表層的な笑顔の背後には人に言えない非人間的な行いがあったり、非道な思いを持っているものです。でも他者の考えていること、そして思っていることは、見えないし知り得ません。仮に、他者のLINEを見たところで、それをどう思って書いたのかすら、わかりません。人間の心は見えない。その見えない心の裏側の世界を小説は描けるように思います。
不断の絆は間もなく完結しますが、「続・不断の絆」では、詩織と咲希の二人が、汚れた親たちの世界を乗り越えて、新しい世界を作ろうと戦うドラマになると思います。