いつも応援ありがとうございます。
以前お伝えしていた別サイトの作品のリライト版を始めます。
『寝たら解決しました!~国を追放された『不眠将軍』ですがちゃんと寝たらちゃんと働けました。元居た国が戻って来いとか寝言言ってるけどもう遅いので寝ます~(熟睡編)』
すでに完結しているので完結保障! そして、加筆修正とちょっとだけ新エピソードを加える予定です。よければ。
そして、サポーター限定SS。今回もVオタバレンタインストーリーです。
今回はノエ・ガガのバレンタインストーリープラスのそれぞれのエピで、前半ノエ編だけお見せします。
もし、『儂はアラブの石油王的存在!まずしい物書きにめぐんでやろう、がっはっは!』という方がいればサポーターへどうぞ。
今後ともだぶんぐる作品をよろしくお願いします。
ここがよかったとかこういうのが見たいとか応援コメントもよければよろしくおねがいします!
サポ限第9弾SS『VオタSS・バレンタインボイス・ノエ&ガガ編』サンプル
『バレンタインストーリー・ノエの料理』
今日はバレンタインデー前日。
誰もがそわそわしながら明日を待っているだろう。そんな日に。
ノエ:さ、頑張って作るわよ
エプロン姿のノエさんがそう言って気合いを入れる。
何故こんなことになったのか。
それは実にシンプルな理由。
ノエ(回想):明日の友チョコ作るから、あんたも手伝って、あんた料理得意なんでしょ?
それで連れてこられた。まあ、得意だけどさ。
こう……なんか……期待している身としては……悲しい。
だって、目の前でっていうか、一緒にチョコを作らされるなんて、拷問じゃないか。
友チョコだからって、さみしい……。
ノエ:ほらほら、ぼーっとしてないで手を動かす。
ノエさんは手際よく準備をしながらせっついてくる。
それにしても……
ノエ:ん? なによ? なんか文句でも……は、はあ!? エプロン姿がかわいいぃいい!? そ、そんなことはいいからさっさと手を動かしなさいよ!
怒られた。なので、大人しく作り始める。難しいレシピじゃないし、よかった出来そうだ。
ノエ:あ、あのさ……。
二人で並んで準備をしていると、ふいにノエさんが口を開く。
ノエ:そ、その……さっきかわいいって言ってたのはさ。その、エプロンがってことよね?
顔を赤くしながらちらりとこちらを上目遣いで見るノエさん。
あまりの可愛さと予想外の質問にびっくりして思わず頷いてしまう。
すると、ノエさんは顔を真っ赤にして。
ノエ:そ、そ、そっ……そーよねー! そーだよねー! あははは! なーんだ! うんうん!
ノエさんは大声出してチョコの方に向き直る。
違う! そうじゃなくて!
ノエ:いいわよ、いい、いい……ちゃんと分かってたから。そうだ、友チョコは、やっぱ自分で作るから
びっくりして頷いたけど、そうじゃないことをノエさんに教える。
ノエ:……ふえ? ちがう? 何が? エプロンもかわいいけど、それより、エプロン姿のノエさんがかわいい? は、はあ!? 何よ! だって、さっきは! さっきは……びっくりして思わず頷いた? なにに? 質問が予想外だったし……? ん? だったし、なによ? はっきり言いなさいよ! ……はあああああ!? 上目づかいで聞いてくるあたしがかわいかったからだなんてばっかじゃないの!?
怒られた。なんで? かわいかったよ。
ノエ:うっさいうっさいうっさい! そういうことを平気で言うから……やだったのよ! ああーもう!
ノエ母:あらー、ノエちゃん。
ノエ:ママ!? なんでいるの!? お友達とお茶会じゃ……
ママ!? ノエさんのお母さん!?
ノエ母:急用できたってちゅうしになったのよー。あらあら、昨日頑張ってたもんねノエちゃん、がんばってね。
そう言ってノエさんのお母さんはどこかへ行ってしまう。
ノエさんは何も言わず俯いて、あとは冷やすだけのチョコレートを冷蔵庫に……あれ? 持って帰ってきた? いや、違う。さっきのとは違う。黄色い包みに入った物凄くこったデコレーションのチョコレートだ!
ん? そういえば、ノエさんって料理うまかったよな? 手伝う必要あった?
ノエ:こ、これ……あげる。そのみんなにいる場だとあんた変なこと言いそうだし。
そう言ってノエさんは手に持っていたすっごくきれいなチョコレートをくれる。
ノエ:一日前なら、あたしが一番でしょ……?
上目遣いにそういうノエさんは……
ノエ:はあああ!? だから、そうやって簡単にかわいいって言うな! もう帰れ! 手伝ってくれてありがと!
怒られたし、追い出された。帰りにノエさんのお母さんがお返しよろしくねと言って、ノエさんに怒られてた。
ノエさんから貰ったチョコレートはすっごく綺麗で、そして、ちょっぴり塩味がきいたいっぱい考えてくれたんだろうなって思わされるもので、食べ終わった底にはメッセージがあって、一日早いその言葉に思わず笑ってしまう。
ノエ:ハッピーバレンタイン!
「……で、何よ? この羞恥プレイは?」
隣でノエさんが怒っている。今、聞いたバレンタインストーリーより怒っている。
いや、まさかこんなストーリーだとは思わなかった。
ノエさんがみんなに作る分手伝ってって言うから、じゃあ、せっかくだから聞きながらやりますかーとか言ったら、まさかのシチュエーション被り。
き、気まずい……。
ノエさんの方をちらりと見るとノエさんもこっちを見ていた。
上目遣い。かわいい。気まずい。
「言っとくけど、別に深い意味はないから」
「え?」
「だ、だから! そのバレンタインと同じシチュエーションだけど! 別にそういうつもりはないというかなんというか今聞かれると思ってなかったからとにかく違うから!」
めっちゃ早口なんだがw
と言ったら怒られるだろうから黙っておく。
だけど、折角なので。
「大丈夫。分かってます。でも、奇遇ですね」
「奇遇? なにが?」
「エプロン姿のこっちのノエさんもかわいっ……ふが!」
真っ赤な顔したノエさんが俺の口を両手で塞ぎながら涙目で睨んでる。
手があったかくてどきどきする。
「そうよねー、あんたもそうよねー、そうやって簡単に人の事褒めて……ああもう! じゃあいいわよ!」
そう言ってノエさんは自分の部屋に帰っていく。
やりすぎたか……。
と、思っていたら帰ってきた。
そして、
「はい! あげるわよ! なによなによ! これで満足! バレンタインストーリーと一緒でうれしい!?」
涙目でそう言ってくるノエさん、かわいすぎるんだが。
いや、それより……。
「あ、う、うれしいっす……」
普通に嬉しいんだが。こっちは、V狂いと呼ばれる男ぞ。
「あ、そ、そ……よかったわね!」
そう言ってノエさんは再び部屋に帰っていく。
「えーと、仕上げ以外やっとくか……」
そうつぶやき俺は、作りかけの友チョコ用の作業を再開する。
数分後、顔を真っ赤にしたエプロン姿のノエさんが帰ってきた。
『バレンタインストーリー・ガガ編』
ガガ:あっれ~? なんか落ち込んでる~?
俯いていると、悪戯っ子の顔で彼女がやってくる。
加賀ガガさん。チアリーディング部の彼女も部活が終わったところなんだろうか。
(以下はサポ限公開編にフルバージョンがあります)
どんどんリアルが忙しくなっていますががんばります!