長年の夢だったアイドルになるために主人公と別れることを選ぶけど、自分がトップアイドルになれたらその時はまたもう一度付き合おうと約束を交わす幼馴染
だけど現実は厳しくて、他のアイドルに陰口を言われたりいじめをうけて泣いたりもしたけど、主人公との約束を心の支えにして走り続け、あと少しでトップアイドルに手の届くところまで辿り着いた時、ひとりの後輩が現れる
その子は自分に憧れてアイドルになった子で、自分のことを純粋に慕ってくれているのがわかるから悪い気もしないし可愛がっていたのだけど、接していくうちに彼女の持つ才能に気付き、それが自分以上であることを感じ取った幼馴染は次第に焦りを覚えることになる
この子は自分以上のアイドルになるーその予感は的中し、瞬く間に階段を駆け上がってくる後輩
その勢いは本物で、このままでは夢だったトップアイドルの座を彼女に奪われるかもしれないー
そんな不安に駆られ、主人公に相談しようと電話をするのだが彼は出ることがない
なんで出てくれないんだろうー不安に押し潰されそうになりながら、街をひとり歩く幼馴染
その足は自然と主人公と別れた公園に向かうのだが、そこで彼女はある光景を目撃することになる
主人公と後輩。接点のないはずのふたりが、何故か夜の公園で抱き合っていた
なんで、どうしてと疑問が頭を駆け巡るなか、ひとつだけわかったことがある
このままでは取られてしまう
大好きだった彼も。そして夢だったトップアイドルも
何もかもあの子にーそれに気付いた瞬間、後輩は幼馴染にとって不倶戴天の敵になった
震える手で抱き合うふたりにスマホを向けると、気付かれないよう撮影し、その場を離れる幼馴染
これさえあれば、私はー全て手に入れられる
そう頭では理解しているはずなのに、何故か涙は止まってくれなかった
「これ、なーんだ」
後日、主人公を呼び出して写真を見せつける幼馴染
「私、怒ってるんだよ。約束破ろうとしたんだね」
「でも、許してあげる。君のことが好きだから」
「でも、あの子は許せない。これ、事務所に送ったら、あの子は終わりだね」
「…嫌なの?君はあの子を庇うんだ。そうなんだ…」
「…それでも、私達はまだ終わってないよね。終わってなんかいないよね?」
「私のこと、まだ好きなんだよね?」
「なら…言うことを聞いて」
「あの子と、もう会わないで」
「私だけを見てて」
「もう一度、好きって言ってよ」
恋と夢。両方を手に入れようとして、走り続けていたら、手のひらからこぼれ落ちていたものに気付けなかった女の子の話
…っていう感じの話を今書いてるところです
カクヨムコン用に今15万字近く書き溜めしてて、12月の投稿目指してますが、間に合うかなぁ間に合うといいなぁ…
好きなコンセプトなので、刺さる人には刺さってくれたらなと
読みたい方たくさんいてくれたら嬉しいですまる