一応ですが、魔法についての説明をしておこうと思います。
気がつけば、新世界!? の世界では、大気中に無限とも言える量のナノマシン(場所によって、その言い換えの呼称が変わる。アルフヘイム周辺などではマナ。ある場所によっては気、気功、波動、オーラ、魔力、妖力など様々)が存在しています。
大気中のマナは、基本的には誰のものでもありません。しかし、その世界の住人がその種族や顕在している力を使用することで無数のマナに対してのユーザー登録が行われ、その使用者の力となります。
そしてその使用者の力とは、言わばユーザー登録の量や速さの力であり、本人のスペックや力量によって大きく変化します。
手順は、使用者からマナへの接続→ユーザー登録→使用用途の入力(どのような動作を行うかなど)→発動となります
しかしこれを一々行っていては時間がかかってしまいます。
そこでそれを一気に短縮するのが「詠唱」となります
詠唱は予め自分が指定した動作や呪文、口上、魔法陣等を指定することで、接続から発動までの流れを大きく縮めていつでもその魔法を発動できるようにしておくという、言わばブックマークになります。
詠唱はその使用する魔法が強力であればある程に複雑な詠唱や行動、条件が必要になりますが、その使用者の力量があればある程、それを縮める、または簡略化することができるようになります。
例えば 手を前にかざしてソフトボール大の火球を放つという時
力量そこそこのAがそれを行うと、簡単な呪文+手をくいっと動かして火球を作りそれを放つ。という詠唱になりますが……
それ以上の力量のあるBがそれを行うと、呪文等の動作無しで手の平に火球を作りそれを放つ。ということができます。
なおこの詠唱、長い口上や派手な動作で、たいしたことのない魔法を放つということも可能な為、まさしく強くなればなる程自身の戦術や用途の幅が広がるという代物になっています。
これ以外にも、「長時詠唱」という超強力な大魔法や大技を使用する為に存在する詠唱法があります。
こちらは、その魔法や技を発動すると決定した瞬間から使用者の全ての行動、発言が詠唱と認識されるようになり、それが完了した時、使用者の全力またはそれ以上の大技を放つことができるというものになります。
ただこれには欠点があり、
1:詠唱中、使用者はいかなるダメージも受けてはならない
2:発動が中断されると、1からやり直し
3:強力な魔法を放てるとはいえ、その強さは使用者の力量に結局依存する
という欠点があります。
いくら自身の能力以上の物を放てるとはいえ、例えるなら木の棒が金属バットになるというものであり、鉄骨級になるわけではありません。
しかし、それこそ使用者が強い程にその振れ幅は大きくなります。
同時に、長時詠唱中は自身が体調含めダメージを受けないという工夫をしなければなりません。その為、万全の状態かつ確実な状況でなければ撃つ理由の無いほぼロマン技となります。
まさしくそれを満たせる強い者のみが活かせる技ですね。
ひとまずはこんな所です。脳内や書いていた部分をまとめた物なので明らかにおかしい部分はあるかもしれませんが、そこは申し訳ありません。
これからも、気がつけば、新世界!? をよろしくお願いします。