「あなた、前もいまして?」
その言葉に、我はびくっとする。ふっ…… 影の存在の我に気づくとは。
「ふっふっふ、よくぞ我に気付いたっ! 我は味噌ラーメン代表! 三栖川奈だっ!」
我は決めポーズをとり、彼女を魅了する。ふふ、カッコいいだろう?
「ふふ、面白い方ですわ。私の名前は神栖川羽咲。大学生ですわー」
「なっ、やはり大学生か…… これは失礼」
「いえ、そのままの話し方で大丈夫ですわ。ところで、あなたは味噌派でして?」
そう。ずっと、その質問を待っていた。
「よくぞ聞いてくれたっ! 味噌ラーメンこそ、濃厚なスープに輝く麺。まろやかなコクに多彩な具材…… 人類が生み出した最高傑作さっ!」
「まあ、随分と好きなのですねー」
神栖川は感心したように、うなずいた。
「そなたは、味噌派か?」
すると、ふふ、と微笑む神栖川。
「さあ、どっちでしょうね?」